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日々の適切な支援の提供とは?~子どものニーズに応じた適切な支援の提供と支援の質の向上~

2020/09/21

行政書士小澤先生の放デイコラム

日々の適切な支援の提供とは?~子どものニーズに応じた適切な支援の提供と支援の質の向上~

みなさんこんにちは!
はぐめいとでは放課後等デイサービスや児童発達支援を運営している事業者様に向けて様々な情報を発信しています!

今回は放デイラボのYouTubeチャンネルの中で『日々の適切な支援の提供』について、 介護業界を支える行政書士 小澤信朗先生にわかりやすく解説いただきましたので、その内容をご紹介します。

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児童発達支援管理責任者が行うべき3つの役割

児童発達支援管理責任者の業務には、以下の3つの役割があります。
 
(1)子どものニーズに応じた適切な支援の提供と支援の質の向上
(2)子どもと保護者に対する説明責任等
(3)緊急時の対応と法令遵守等

その中から「(1)子どものニーズに応じた適切な支援の提供と支援の質の向上」について具体的に見ていきましょう。

日々の適切な支援の提供とは

子どものニーズに応じた適切な支援の提供と支援の質の向上」を行うためのガイドラインでは、以下の項目が挙げられています。
 
(1) 放課後等デイサービス計画に基づくPDCAサイクル等による適切な支援の提供
 
ア、 子どもと保護者及びその置かれている環境に対するアセスメント
イ、 放課後等デイサービス計画の作成
ウ、 タイムテーブル、活動プログラムの立案
エ、 日々の適切な支援の提供
オ、 放課後等デイサービス計画の実施状況把握(モニタリング)
カ、 モニタリングに基づく放課後等デイサービス計画の変更
キ、 事業所全体の業務改善サイクルへの積極的関与
 
(2) 従業者及び自らの知識・技術の向上
 
(3) 関係機関・団体や保護者との連携
 
今回は「(1)放課後等デイサービス計画に基づくPDCAサイクル等による適切な支援の提供」の項目にある、「エ、日々の適切な支援の提供」について詳しく解説します。

ポイント1、基本的な支援内容や役割分担について理解する

■本ガイドラインの総則に記載されている放課後等デイサービスの基本的役割基本姿勢等について理解するとともに、従業者にその理解を徹底し、日々の支援を適切に提供する

■支援開始前には従業者間で必ず打合せを実施し、その日行われる支援の内容や役割分担について把握する

放課後等デイサービスとは『生活能力の向上のために必要な訓練を行い、社会との交流を促進する』というのが基本的役割であり基本的姿勢です。そこを把握・理解した上で支援を行うことがとても重要になります。

ポイント2、適切な生活環境と事業内容を確保する

■設備、従業者等の状況を総合的に勘案し、適切な生活環境と事業内容が確保されるよう、子どもの情緒面への配慮や安全性の確保の観点から、利用定員の規模や、室内のレイアウトや装飾に心を配り、必要に応じて設置者・管理者とも相談し、改善を図る。また、着替えや排泄の介助等については同性介護を基本とする等、配慮することが求められる。


■従業者が放課後等デイサービス計画に沿って、それぞれの子どもたちの障害種別、障害特性、発達段階、生活状況や課題に細やかに配慮しながら支援を行えるように注意する。


例えば室内の装飾やレイアウトひとつにしても、発達障害のお子さんで視覚の処理が苦手なお子さんとかの場合、処理が追い付かずに混乱させてしまう可能性もあるのです。そうした細やかなことにも配慮して、適切な環境を確保・改善することも役割として求められています。

ポイント3、従業者との円滑なコミュニケーション

従業者と常に意思の疎通を図り、円滑なコミュニケーションがとれるよう努める。
 
支援終了後の打合せを実施し、従業者にその日の支援の振り返りをさせ、子どもや保護者との関わりで気付いた点や気になった点について従業者間で共有させる。
 
■従業者にその日行った支援に関して正しく記録をとることを徹底させる。
従業者が行っている支援が目標や計画に沿って行われているか記録に基づいて検証し、その改善に繋げていく。
 
支援というのはあくまでも「個別支援計画書」に基づいた目標あるいは計画に沿って行わなければなりません。
児童発達支援管理責任者は、個別支援計画の内容が日々の支援に反映されるよう従業者とその日の支援の振り返りをするなど、従業者間での共有を図る役割があります。
 
そのためにも従業者に日々の支援記録をとることを徹底させ、その支援が目標や計画に反映されているか日々検証し、改善に繋げていってください。

まとめ

個別支援計画でのPDCAサイクルは、PLAN支援計画を立てる)→DOアセスメント)→CHECK評価)→ACTION療育・改善)です。このサイクルをきちんと回すことで、子どもの意向に沿った支援が提供できます
ここでご紹介した適切な支援のためのポイントを意識しながら、PDCAサイクルをうまく回していきましょう。

さいごに

放課後等デイサービスの事業を続けていくために、専用ソフトの活用も極めて有効な手段の一つになります。弊社が提供している「HUG」はその業務のサポートに特化した業界唯一のシステムです。

HUGは、個別支援計画書の作成はもちろんのこと、モニタリングやアセスメント、担当者会議の議事録まですべて記録しておくことができます。記録した情報をもとに帳票を自動で作成しますので、記入ミスや漏れを防ぐだけでなく、書類作成の時間短縮が可能です。

また、個別支援計画の有効期限が迫ってくると、事前にTOPページへ表示してお知らせする機能も備えています。再作成の時期を教えてくれるので、見直し忘れもありません。

サポート機能を備えた専用ソフトの導入は、日々の業務を効率化するのにとても効果的です。
ぜひご検討ください!


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受付時間:9:00~18:00(土日休み)

小澤信朗先生のご紹介

利用者負担上限額管理をする必要が初めて出てきた場合の対応

1977年東京生まれ。東京都中野区で活動する行政書士。
山形大学人文学部4年の時に、知的障害児のための学童保育でボランティアを始めたことをきっかけに、 障害福祉サービスに関するサポート業務をおこなうことが自分のライフワークとなる。

山形大学人文学部を卒業後、介護保険対応総合システムのサポートを経て、 2010年9月に行政書士として独立。
放課後等デイサービスは、東京都の他、青森県や岩手県、宮城県、福島県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、茨城県、神奈川県、静岡県、愛知県、長野県、三重県、岐阜県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、沖縄県などからも依頼をうけ、開設や運営のコンサルティングや申請代理業務を手掛けている。また開業後、リコージャパン株式会社、公益社団法人かながわ福祉サービス振興会、パナソニックエイジフリーケアセンター香里園、NDソフトウェア株式会社、新興サービス株式会社、多摩信用金庫、株式会社細田工務店、株式会社エス・エム・エス、株式会社いきいきらいふ、連合福井、杉並区地域包括支援センターケア24西荻、府中市地域包括支援センター安立園など上場企業や地域包括支援センター主催のセミナーで講師として活動するなど幅広い活動をおこなっている行政書士である。

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