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2025/12/11
相談支援事例インタビュー
徳島県阿南市で児童発達支援センターを運営するコンサーン株式会社様にお話を伺いました。
コンサーン株式会社様は、2017年『キッズサポート Every』を開所され、現在3つの事業所を運営されています。
そして2024年に『相談支援事業所 Every』。2025年4月には『児童発達支援センター オウル』もオープンしました。
事業展開の経緯などを代表の中川様からお話を聞くことができました。
インタビュアー(以下:イ)まずは自己紹介をお願いします。
中川様(以下:中川)徳島県阿南市で障がい児通所支援事業と相談支援事業を運営しています中川です。
イ)相談支援事業をスタートされるタイミングでHUGをご導入頂きましたので、まずは相談支援事業を始められたきっかけなどをお聞かせください。
中川)阿南市で児童発達支援・放課後等デイサービスを3事業所運営している中で、当社の事業所を併用している利用者さんが多くいらっしゃっいます。
半年に1回のモニタリングや面談に対して、
「事業所が同時に集まって、まとめてやってほしい」
「相談支援事業所もそこに入って一緒に出来ないか」
など、保護者さんから負担軽減を含めたご要望が多くありました。
保護者さんの声からというところが大きかったのですが、当時、相談支援事業所とは半年に1回電話で連絡する程度で、密な連携が取れているとは言い切れないところがありました。
また、相談支援事業所が介入しなければならないようなケースも私たちで対応していたこともあり、「うちで相談支援まで行えば、より保護者さん含め関係機関が綿密に連携できるのではないか」と考えたからです。
イ)相談支援事業を始めるにあたって苦労されたことはありますか?
中川)相談支援事業所の立ち上げは、難なく進んだ印象です。
そもそも人集めで苦労することが多いと聞きますが、有難いことにいい人材に恵まれていました。
本当にいろいろな経験を踏んだ粒揃いの職員が多くて、適材適所の仕事ができる体制が既にありました。
イ)相談支援事業を始めるにあたって保護者様の反応はどんな感じでしたか?
中川)「やっと作ってくれましたか!」と、待ってましたという感じでした。
うちの児童発達支援・放課後等デイサービスを利用されている方は、相談支援も契約して頂いている方が多い状況ですので、ニーズには応えられたと思います。
他法人の相談支援事業所も手いっぱいな状況で「Everyでも早く相談立ち上げて!」と急かされていた経緯もあり、他法人からも歓迎されました。
イ)放課後等デイサービスを開所しようと思われたきっかけを教えてください。
中川)福祉に携わったきっかけは、20年前に私の父親が認知症の方のグループホームを立ち上げたところからになります。
当時私自身は勤め人だったのですが、父親が「仕事を辞めて手伝え」と。訳も分からずそれに従い、この業界に入りました。
しかし、株式会社で運営を始めた施設でしたので、病院や特別養護老人ホームなど大きな施設に営業に回っても、「株式で何ができるんだ」と最初は相手にされませんでした。
そこから一生懸命に勉強して、見識や実績を積んでいき、いつしか委託研修や講師を依頼されるまでになりました。
認知症介護の臨床と研究がライフワークになるだろうと思っていたころです。子どもが3人いるんですが、1人目が癇癪持ちでもあったことから、子育ては大変なものだと思っていました。
そして2人目が生まれた時に、1人目に吃音が出始め、子育ての難しさをより実感することになり、妻とすごく悩んでいました。
認知症介護の指導者になるには県外で数か月に渡り研修を受講するのですが、そこで気心が知れた友人が出来ました。広島県の方です。
恥ずかしい話しですが、ちょうどその頃は親との関係も良くなく、子育てにも人生にも悩んでいることをその友人に相談することがありました。
その方は高齢者のみならず障がい児支援施設も経営していたので、そこで初めて情報をもらい、経営する放課後等デイサービスの施設見学に行きました。
また、保健センターの保健師さんからも、療育支援という無料で相談や療育を受けられる制度があることも知りました。
当時、療育支援を受けられる場所が地元にはなく、隣の市まで外来という形で月に1回子どもを連れて行き、療育を受けさせました。
そこでまさしく、「今、困ってることに対して必要なこと」が療育だと実感しました。
私たちのように悩んでいる方もいるはずだから、同じ悩みを持つ方の助けになれればと思い、放課後等デイサービスを立ち上げました。
イ)放課後等デイサービスを開所して大変と感じたことはどんなところでしたか?
中川)キーパーソンとなる契約者が家族ということに変わりはないのですが、介護の世界では利用者が高齢者となるので息子さんや娘さん、お嫁さんは「本人が好きなようにさせてください」など、「余生を本人が楽しく過ごせられればいい」というザックリとした希望になることが多かったです。
しかし、子どもとなると期待値がすごく高くて、責任感の重さの種類に違いがあると思います。
ただ、自身の経験から生半可な事はできないことは分かっていたので、大きな壁とまでは思いませんでした。
イ)療育についての特徴を教えてください。
中川)当初はABA(注1)なども取り入れたりしましたが、やはり発達特性に合わせた対応や考えが基本原則にあった上で、楽しくできることを増やしながらいろいろな経験値を積んでもらうことを重点にした療育をしています。
最初、紹介で入ってきた子は症状が重いお子さんが多かったのですが、保護者さんからは「うちの子は、大変だから」と、習い事や行事などに行ったことがないなどの経験の少なさをすごく感じました。
うちの集団プログラムは、毎日設定された活動があります。家族が提供できないことを含めて、いろいろな経験を積んでもらい、その中で自分の好きなことや得意なことを見つけてもらい、それが将来の仕事に繋がるようなきっかけになればとも思っています。
イ)療育内容について、どのような形で決めているのでしょうか?
中川)活動内容に関しては、いろいろな経験をしてもらう中で、ねらいを細かく設定しています。
各事業所で活動のベースが作り上げられているので、それを少しずつ子どもたちの成長に合わせて、職員間で考えながらブラッシュアップして活動しています。
今は口出しすることもなく、職員間で話し合って考えてくれています。
イ)職員様が自ら考えてやってくれるということは、代表として信頼して任せているということですね。
中川)そうですね。仕組みとして最初の利用者さんとの契約時の重要事項説明書や契約書については、全て私が説明しています。
そして、うちのサービスの目的を説明する中で、いろいろな雑談を交えながら、困っていることやニーズを一番最初に拾い上げています。
サービス利用計画書や基本情報からだけではなく、生で拾い上げた困りごとなどを現場に共有することで、それを解消する取り組みを考え、支援に生かしてくれています。
(注1)ABA(Applied Behavior Analysis:応用行動分析)とは、発達障害もしくは傾向があるとされる児童に対して、行動の前(きっかけ)と後(結果)を分析して適切な行動に変えるためのアプローチをおこなう手法です。ABAセラピスト協会から認定を受けた人がABAセラピストです。
イ)放課後等デイサービスを開所にあたり、営業はされましたか?
中川)もちろんです。市内の幼稚園、保育園、小学校全て回りました。
イ)複数の事業所を展開されていますが、最初からの予定だったのでしょうか?
中川)会社を立ち上げる時から複数店舗を展開しようと思っていました。大変な時もありましたが4、5年くらいかけて順調にここまできましたね。
イ)複数の事業所を運営するには何が一番大変なのでしょうか?
中川)権限を委譲するというところは決断力が必要です。
それには、任せられる人間に育ってもらわないと困るので、人材育成には苦労してきました。
イ)採用については、いかがでしょうか?
中川)採用に関してはいろいろなルートがありますが、一番信頼できるのは職員の紹介ですね。
人材紹介会社さんを通じても素敵なご縁がありましたが、経費がとてもかかることなので…。
後はやっぱりホームページですね。電話を掛けやすいように制作してもらいました。
イ)相談支援と放課後等デイサービスの職員様同士のやり取りはありますか?
中川)他法人の相談支援だと電話1本入れるのにも、ためらうこともあったようですが、同じ法人なのでいつでも連絡し合っていますね。
中には同じ事業所にいた気心の知れた仲間が相談支援に異動しているので、人となりも分かった職員同士なので気軽に連絡が取りやすい環境にあると思います。
イ)同法人で運営する良さですね。
イ)保護者様の対応で何か意識されていることはありますか?
中川)介護の時からですが、それは他機関がする対応ではないかと、私は困難事例には一事業者としてやり過ぎと思われるくらい介入というか、サポートというか関わってしまうところがありまして…。
本当にいろいろなことに悩まれてる方が多くいらっしゃいます。そんなほっとけない方々には時間をかけず、私の行動一つで誰かと繋がったり、何か解決できることがないかと思い、行動してしまうところがあります。
今は管理者を外れましたが、この3月までは事業所の管理者と児童発達支援管理責任者を兼任してたので保護者さんとの面談の機会もたくさんありました。
今もふらっと、事業所をいろいろ回って、そこで保護者さんともお話をすることがあります。
イ) 代表として全ての事業所を回られているのですか?
中川)そうです。それはしなきゃいけないと思っています。もちろん子どもたちの様子を見たいというのもあります。
イ) 保護者様からの信頼度がすごく高い理由が分かりました。保護者様から嬉しい声をたくさんいただいていますね。
中川)はい。すごくたくさんいただいたので、事業所のホームページ「ご利用者様からの声」に一部を掲載しています。
あまり更新できていないのですが、今まで本当にたくさんの嬉しい言葉をいただきました。
詳しくはこちら >> ご利用者様からの声
イ)HUGについてお伺いします。相談支援のHUGは問題なくご利用いただけていますか?
中川)比較するところがなかったということもあり、そういうものだと思いスムーズに使っていると思います。
私も相談支援専門員が使う様子を見ていますが、使いやすそうです。
イ) 相談支援専門員の方は通所支援のHUGをご覧になられていますか?
中川)相談支援のHUGから通所支援のHUGを全部見えるようにしてます。
相談支援のモニタリングの前に、児童の個別支援計画や支援記録を確認してから面談するようにしているので、面談がスムーズに進められてとても助かっています。
やっぱりいつでも確認できるのは楽ですし、同じシステムはいいですよね。
イ)最後に、今年センターを開所されたばかりですが、法人としての今後のビジョンをお聞かせください。
中川)たくさんの方に支持をいただいたので、この阿南市でお子さんの成長を支援する一番の老舗になりたいと思いセンターに着手しました。
これ以上事業所を増やしすぎるのもどうかとも思いますが、やはり年長さんが小学生に上がる時に通うところがないという悩みがこの地方にはまだあるので、放課後等デイサービスの開所はこれからも考えなければならないことです。
私は成人の障がい者福祉には携わったことがないので、具体的なビジョンを描けてはいないのですが、学校を卒業した後の社会に出てからの道も、うちだからこそできるような資源を開発していきたいと考えています。
イ) ありがとうございます。本日は貴重なお話とお時間をいただき本当にありがとうございました。
弊社が提供している「相談支援HUG」は、相談支援事業所の事業運営に必要なすべての業務をサポートします。
アセスメントや計画・モニタリングの作成はもちろん、電子サインも可能なので利用者様とのスムーズなやりとりができます。
また、直感的にジェノグラム・エコマップを作成できるので、帳票作成にかかる時間の削減にも貢献します。
相談支援事業所運営にお悩みの方、お気軽にお問い合わせください。
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