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2021/04/01
放課後等デイサービス事例インタビュー
東京都八王子市にて放課後等デイサービスを運営されているワイド・リンク株式会社様にお話を伺いました。代表者である廣澤様と管理者の北村様に、施設名に込められた想いや立ち上げにいたるまでの経緯、そして運営していく中で生まれた今後の展望について、じっくりとお聞かせいただきました。
ワイド・リンク株式会社様HP(遊&学Stories)
>>【前編】自らの経験と地域を繋ぐことで放課後等デイサービスに出会いました【ワイド・リンク株式会社様】
>>【中編】HUGシステムの利点を生かせば、最強の営業ツールにもなります【ワイド・リンク株式会社様】
イ) “はぐめいと”を読んでいただき、どんな記事が役立つ、面白いと感じましたか?
廣澤)やはり最近でいえば、『令和3年度の報酬改定』に関する情報ですね。あとは全然参加できていませんが、研修やセミナーの内容を上げてくださるのもありがたいです。
HUGさんは実際に施設を運営されていて、そこでぶつかる困りごとが、そのまま私たちの困りごとでもあるんですよね。
だからこそ“はぐめいと”で紹介される内容は、「なぜそれをやるのか?」や「なぜそれがここで重要なのか?」と一歩踏み込んでいて、もうコンサルにすら勝ると思っています。これほど事業者に寄り添った情報をくれる場所って、なかなか無いのではないでしょうか。
イ)そこまで気に入っていただけると非常に光栄です。
廣澤)本当にいつも“はぐめいと”で掲載される記事の内容や、いつもメールで送ってくださる内容はすごいな、と感心しています。
それらを斜め読みするだけでも情報に関するアンテナがどんどん立つし、注意すべき点が理解できるので。
例えば、放デイのオーナーさんで全く別の事業も経営されている方って多いと思いますが、HUGから配信されるメールを読むだけでも知っておくべき重要な内容がピンポイントで分かりますよね。
もしくは管理者の方に「このメールを読んでおいてね」と伝えるだけでも良いと思います。
イ)そうですね、施設の方での課題や苦労する部分はどうしてもついて回ることが多分にあるので。そうした体験から、皆さんのお役に立つ情報を共有できれば、という目的で配信しています。
廣澤)ちょうど気になるな、と思ったことが、タイムリーにしっかりと押さえられていて素晴らしいと思います。
ちなみに法改正後の4月から点数が変わった際は、HUG上ではどうなりますか?
イ)基本的には4月から反映できるように開発中です。これまでも対応してきましたし、それがHUGの強みでもあります。
廣澤)すごい!そこまでスピード感を持って対応してくれるのですね。それはもう非常にありがたいです。
イ)これまでHUGを使用していく中で、「もっとこんな機能があったらいいのに」と感じる部分はありましたか?
廣澤)今でも十分に便利ですが、しいて言えば勤怠管理がもう少し使いやすくなると嬉しいですね。放デイで働くスタッフにはパートの方も多くいらっしゃると思うので、時給換算で計算出来るような機能があると便利かなと思います。
あとひとつ気になっていたのが、保護者の方とやり取りをする際に誰かが既読をつけると連絡事項が埋もれてしまうことです。例えば先に私が見て既読をつけてしまうと、次に北村が見るときには既読から検索しないと確認できません。
なので、ログインユーザーごとに未読と既読がつくなど、なにか対応してもらえると便利かな、と思います。
イ)なるほど、既読に関しては『一旦確認したメッセージを未読に戻せる機能』などがあっても良さそうですね。
廣澤)そうですね。私がメッセージを開いて既読を付けてしまうと、保護者の方が既読になっているのを見て「北村さんがメッセージを見てくれたのに返信がない。」と良くない勘違いをさせてしまうといけないので。
イ)分かりました、貴重なご意見をありがとうございます。さっそく社内でも共有させていただきたいと思います。
それでは最後に、今後このような方向性にしていきたい、こういうことをやっていきたい、といった展望があれば教えてください。
廣澤)放デイの運営に関して言えば、2店舗目、3店舗目と複数店舗の開所を目指しています。ただ施設を増やしたい、ということではなく、地域のニーズに沿った事業所を作っていきたいと考えているんです。
この北野町という地域と関わっていくうちに、ここがどういう町なのか、どういったお子さんがいるのか、ということがだんだんと見えてきました。初めは重度のお子さんも多いだろうと考えていましたが、実際には普通に学校に通っていて小学校2~3年生になってから課題が顕在化する子が多くいらっしゃいます。
先生方も困っていて、保護者の方も「何か違う」と感じている、本人も学童で居づらさを感じている。
そうしたお子さん達の居場所って、周りを見渡したときにそれほど無いと気付いたんです。だったらその子達のための事業所を作っていかなければいけない、と思いました。
イ)そう感じているお子さんがいるなら、少しでも楽になれる場所や時間があると良いですよね。
廣澤)それに、現在の放デイだけでは来年度の年長さんが入ってくるのもキャンセル待ちの状態なんです。お断りしなければならない現状に申し訳ないという気持ちもあるので。同じ場所に複数店舗あれば、キャンセル待ちのお子さん達が通えるようになるし、週に2~3日と言わず、週5でも来てもらえるかな、と。
廣澤)また、会社としては「障害児支援だけでなく、地域課題の解決に向けたソーシャルビジネス」の展望をもって取り組んでいます。
しっかりと地域との連携を繋げることで、目の前にある困りごとを解決できる拠点を作りたい。そのためには、やはり従業員をジェネラリストとして育て、目の前の課題に幅広い知見と活動力をもって取り組めるようにしておかなければいけないと考えています。
例えば将来この地域に、高齢者の日常生活支援、介護が必要になった際の支援など、地域のお困り事が発生した際には力になれるような、幅広く対応できる会社でありたいんです。
我々の拠点は放デイですが、実は地域においては従業員たちが福祉のジェネラリストであり、さまざまな困り事の解決に向けて活躍する人材となるよう育てていきたいと思っています。
イ)すごいです。本当に子ども達や地域のことを考えているし、従業員のことも考えられていますね。改めて高い志が伝わってきます。
廣澤)その方が働いていて楽しいですよね。
一般的に放デイは、地域の方からは閉鎖的に見られがちですよね。
「すりガラスの向こうに電気が付いていて、子どもの声がするけど一体何しているのだろう?」と疑問を感じる方も少なくないようです。
でもウチの施設は1階で通りに面しているので、地域の方がインターホンを押して訪ねてくれるんです。
「風船で雪だるま作ったよ!」と持ってきてくれたり、相談事を持ちかけてくれたり。
イ)それはめずらしいですね!
廣澤)そういうことが割とあるんですよ。そこが良いな、と思っています。
普段から交流があれば、ウチの子ども達が外で困っているときに「あの放デイの子だよね、どうしたのかな?」と第一想起してもらえるんじゃないかなと。
あとは万が一の災害時ですよね。放デイの子ども達は子ども会に参加していないことが多いので、もしもの際には取り残されてしまう可能性もあります。
だからこそ大人が連携をしっかりと作っておくことで、地域の方が「そういえばあの子たち今頃きっと困っているんじゃないかな?」と気にかけてもらえるようになればいいな、と思っています。災害時は命に係わるし、本当に困りますからね。
イ)最後にたどり着くのはコミュニティだったり、近隣の助け合いだったりしますよね。多くの方との関わりや繋がりがいつの時代も大事なのだな、というのを改めて感じました。
廣澤)私もプライベートで子ども会の会長をやらせてもらったり、自治会に参加したりしていますが、そうした活動ってとても楽しいんです。
この間のハロウィンもみんなで歩いて地域の方の家へ行き、門をたたいてお菓子もらいました。障害者施設ではなかなか無いような活動かと思いますが、地域の方が快く協力してくださり、楽しい思い出が作れました。
他にも、クリスマス会へ積極的に参加してくださったり、子ども達の散歩中に手を振ってくれたりもするんですよ。
イ)すごくいい関係ですね、何より近所の方が声を掛けてくれるというのは、子ども達にとって良い環境ですよね。子ども達の表情も明るくなると思いますし、保護者の方の満足度も全然違うと思います。
廣澤)そうした交流が、我々だけでなく地域全体へと、徐々に広がっていってくれるのが理想ですね。
ウチの放デイから交流の機会を作っていこうとさまざまな発信をするようになってからは、他の放デイに通う保護者の方々も遊びに来てくれるようになりました。
今はコロナの影響であまり出来ていませんが、これからもみんなが繋がれるような雑談や情報提供の場を作り、保護者の方や自治体の方を含めた地域連携を活性化できればいいと思います。
イ)そうした発信ができるのも、地域と多くコミュニケーションを取られている会社さんの強みでもありますね。
廣澤)ありがとうございます。
実は昨年の12月には、<児童発達支援>と<保育所等訪問支援>も開所いたしました。
『遊&学Stories』を運営していく中で見えてきた地域の抱えるニーズを見据えると、通所だけにとどまらず地域支援を含めた訪問を行っていくことも重要だと感じていて、子ども達の生きづらさを早期にケアし、療育の環境を支えていければと考えています。
事業所として、そうした活動もしっかりとやっていけますよ、と言える体制がようやく出来たので、これからが本番ですね。
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