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「利用者様の支援が主役」のB型事業所 【KiT株式会社様】

2026/04/06

就労支援 事例インタビュー

「利用者様の支援が主役」のB型事業所 【KiT株式会社様】

愛知県岡崎市で放課後等デイサービスと就労継続支援B型事業を展開するKiT株式会社にお話を伺いました。

KiT株式会社様は、放課後等デイサービス(以降下:放デイ)を運営する中で、「いつかB型をやろう」と考えて構想2年。2021年2月に就労継続支援B型事業所(以降:B型)「グローアップウイング」を立ち上げられました。

事業展開の経緯などを代表取締役の高石茂様、施設長の永井 宏美様からお話を聞くことができました。

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卒業後も支援するために始めたB型事業所

――まずは法人設立の経緯を伺いました。

高石様:以降高石)法人を設立したのは2014年です。
もともと私は建築業界にいたので、福祉はまったくの未経験でした。

転機になったのは、設計事務所に勤めていた頃です。「放課後等デイサービスを始めたい」という方から建物の設計依頼を受けました。

最初は制度のことも知りませんでしたが、話を聞くうちに、この事業の社会的な意義を知りました。

「これは意味がある仕事だ」そう思ったのが始まりです。
そこから1年間、ゼロから学び、研修や施設見学を重ねました。

当時は制度も始まったばかりで、どの事業所も手探り状態でしたが「放課後等デイサービス グローアップ」を開所しました。

――B型事業所立ち上げの背景を伺いました。

放課後等デイサービスを運営する中で、卒業後がずっと気になっていました。

卒業後の利用者様の様子を見学させていただく中で、『一人ひとりの可能性をもっと広げられる環境がつくれるのではないか』と強く感じたことがきっかけでした。

それに、「支援が途切れてしまう。」ということが一番引っかかっていたので、「いつかB型をやろう」と考えるようになりました。

それから構想に2年ほどかけ、ようやく2021年2月にグローアップウイングを開所しました。

「自社ブランドで誇れる商品をつくる」 事業所へ

「利用者様の支援が主役」のB型事業所 【KiT株式会社様】

――立ち上げ時に大切にしたことは?

高石)「内職はやらない」と決めたことです。

地域では自動車関連の内職が多いのですが、納期に追われると支援より作業が優先になります。
そうなると職員が“作業員”になってしまうと思ったからです。

B型は”支援”が主役です。
仕事とするなら「自社ブランドで誇れる商品をつくる」  
“良い商品だから買ってもらう”そんなB型にしようと決心しました。

どこかの工程で必ず利用者様が関われる仕組み作り

永井様:以降永井)最初は傘のリメイクを考えていましたが、難易度が高く、試行錯誤をしましたが断念しました。

そんな頃、同級生が営む呉服店とのご縁があり、「使われない着物を活かせないか」と考えたことが転機になりました。

専門家の方に2年間サポートしていただき、職員も基礎から学ぶことができました。

着物リメイクは工程が多い仕事です。

 着物を解く ▷ 洗浄 ▷ 裁断 ▷ 縫製 ▷ 仕上げ ▷ 梱包 ▷ 販売

当初は「できる人ができる仕事をやればいい」という考えもありました。

しかしそれではB型としての意味が薄れます。
今は「利用者さん全員がどこかの工程に関われる」仕組みを整えています。

まっすぐ縫う練習から始める人もいれば、ポケットティッシュケースの制作から段階的にスキルアップする人もいます。

失敗もありますが、それも成長の過程です。

働く意味を育てることで自ら考える文化に

「利用者様の支援が主役」のB型事業所 【KiT株式会社様】

働く意味を育てる

永井)市役所のショップなどで販売機会を設け、利用者さんが順番に接客を担当しています。

「これ、私が作りました」と、利用者さんが言えることが、自信につながります。

“商品として評価される” その経験が、働く意味を育てていると感じています。

“手を出さない”見守る支援へ

職員にも変化がありました。最初は職員も作業中心になっていましたが、今は違います。

ホワイトボードに作業を書けば、利用者さんが自ら動くようになりました。

職員はサポートに徹します。「どうやったらできるかを考える」そんな文化に変わりました。

“工程の多さ”がB型の事業として強みになる

「利用者様の支援が主役」のB型事業所 【KiT株式会社様】

――にんにくの取り組みについて伺いました。

高石)農業にはずっと挑戦したいという思いがありました。
ただ、天候や土地の条件などの影響が大きく、B型の事業として農業を安定させることはハードルが高いと感じていました。

そこで選んだのが、通年通して栽培できる「発芽にんにく」でした。

栃木の事業所へ見学に行き、実際の現場を見て学ばせてもらい、「これなら工程を細分化できる」と確信しました。

発芽にんにくは、実は非常に工程が多い作業です。
 ・種割り
 ・皮むき
 ・植え付け
 ・水の管理
 ・温度管理
 ・収穫
 ・根切り
 ・袋詰め
 ・ラベル貼り
 ・出荷準備

一つひとつはシンプルですが、正確さが求められます。

この“工程の多さ”が、B型事業所としては強みになりました。
ミシンが苦手な方でも、接客が不安な方でも、集中作業が得意な方でも、どこかに役割がある。

「できることがある」という状態をつくれるのが、発芽にんにくの栽培の魅力です。

農業の“目に見える成果”が利用者さんのやりがいに

「利用者様の支援が主役」のB型事業所 【KiT株式会社様】

――にんにくの商品化の取り組みについて伺いました。

高石)にんにくは食品です。だからこそ品質管理には特に気を使っています。

 ・サイズのばらつき確認発芽状態のチェック
 ・衛生管理
 ・出荷前の最終確認

利用者さんにも「商品として売るもの」という意識を持ってもらっています。

単なる作業ではなく、“商品づくり”です。それが働く意識を高めています。

さらに、にんにくを活かした加工品として餃子を開発しました。

地元の有名人気ラーメン店に監修をお願いし、本格的な商品として完成させました。

「福祉の商品だから」ではなく、「普通に美味しいから選ばれる商品」にしたかったからです。

現在は、サービスエリア、道の駅、アウトレット、地域イベントなど販路を広げています。

販路開拓は、私が自ら電話や訪問で交渉しました。
売れる場所を増やすことは、利用者さんの工賃向上に直結します。

にんにく栽培は、単なる作業提供ではありません。

 ・役割が増える
 ・自信が生まれた
 ・外部との接点が増える
 ・収益構造が多角化した

という大きな変化をもたらしました。

特に、「自分が育てたものが商品になっている」という実感は大きいものでした。

農業には“目に見える成果”があります。それが利用者さんのやりがいにつながっています。

永井)以前は、職員が私に対して「どうしますか?」と、確認が多かったのですが、今は「こうしました」という報告が増えました。

職員も利用者さんも、「自分で考えて動く」それが今のグローアップウイングです。

HUGで工賃計算のプレッシャーから解放

「利用者様の支援が主役」のB型事業所 【KiT株式会社様】

――導入前の課題を教えてください。

高石)利用者さんが増えたことで、管理業務が一気に複雑になりました。

 ・出退勤管理
 ・日々の記録
 ・個別支援計画
 ・請求業務
 ・日々の細かな管理業務

これらすべてをエクセルや手作業で行っていました。

人数が増えると、確認作業だけで何時間もかかります。特に工賃計算はプレッシャーが大きかったですね。

――就労HUGの導入の決め手を教えてください。

一番の決め手は「連動すること」でした。
出退勤、記録、請求がつながる。転記作業を減らしたいという思いが強かったです。

以前の工賃計算の工程は、
 (1) 利用者さんの出勤日数を数え
 (2) 作業時間を集計し
 (3) 単価を掛け算し
 (4) 再確認する

という工程でした。

工賃計算の負担軽減を実現

HUGでは出退勤や作業記録を基に工賃明細書も自動作成されるので、集計の手間が大幅に減りました。

工賃は利用者さんにとって大切なお金です。「間違えられない」という緊張感がありましたが、今は安心感があります。

HUGで職員が支援の時間を取り戻すことができた

――日々の管理業務の中で、楽になった部分を教えてください。

高石)日々の細かな管理業務も、システム上で整理できるようになりました。

出欠や実績が一元化されることで、確認作業がスムーズになりました。

大きな改革というより、“毎日の小さな負担”が減った感覚です。

しかし、それが積み重なると大きいものだと今は実感しています。

お弁当の管理もアップデートで安心に

永井)「お弁当管理」は地味ですが、毎日のことなので意外と負担が大きかったんです。

以前は、出欠確認とは別にお弁当の有無を確認し、数を集計して発注していました。
急な欠席や変更があると、その都度確認と修正が必要でした。

HUGさんに要望をお伝えして、カレンダーに表示できるようになってからは、お弁当が必要な利用者さんの確認や集計作業がスムーズになりました。

大きな業務ではありませんが、毎日発生することだからこそ、負担が軽くなった実感は大きいです。

もちろん国保連請求にも安心感

永井)請求業務は特に慎重になります。
入力漏れや記録不足が見える化されることで、請求前の不安が減りました。

確認のための時間が減ったことは大きいですね。

HUGで支援の時間を取り戻す

HUG導入で一番大きかったのは、職員の時間が戻ったことです。

工賃計算の為の転記作業やお弁当の在庫管理、実費の控除、国保連請求データの確認作業などに使っていた時間が減り、利用者さんと向き合う時間が増えました。

B型は支援が主役です。その原点に立ち返ることができたと感じています。

“福祉だけで完結しない”事業所を目指して

「利用者様の支援が主役」のB型事業所 【KiT株式会社様】

――今後の展望をお伺いしました。

高石)まず大きな目標としては、工賃月10万円の実現です。
B型事業所として簡単な数字ではありません。

ただ、障害年金と合わせて月20万円近い収入が見えてくれば、利用者さんの将来の選択肢は確実に広がります。

「働いて得た収入で生活の一部がまかなえる」
その実感は、自己肯定感にもつながると思っています。

そのために、まずは商品力をさらに高めていきたい。
着物リメイク事業は、まだ伸ばせる余地があると感じています。

 ・ブランドとしての見せ方
 ・価格設定の見直し
 ・EC販売の本格展開
 ・イベント出店の強化

これらを実行して販路を広げることで、売上の安定化を目指します。

また、発芽にんにくや加工品事業も、単なる生産活動ではなく「収益事業」として育てていきたい。
安定した売上があってこそ、工賃向上が実現できます。

「外へ出すこと」だけがゴールではない。

さらに考えているのは、“ここで働き続ける”という選択肢を拡充することです。
一般就労を目指す方もいますが、全員がそれを望んでいるわけではありません。

保護者の不安や本人の特性もあります。
だからこそ、法人内での雇用機会の創出し、役割を多様化して、長く働けるポジションづくりを進めていきたいと考えています。

その人に合った働き方を一緒に探していける場所でありたいと思っています。

今後は地域との連携も、さらに強化していきたいですね。
地元企業や店舗との協業、新たな商品開発、地域イベントへの参加。

地域に開かれた事業所であることが、利用者さんの活躍の場を広げます。

“福祉の中だけで完結しない”そんな事業所を目指しています。

最終的に目指しているのは、「利用者さんが誇りを持てる場所」であることです。

ここで働くことが誇りになる。ここに通うことが楽しみになる。そして、将来を前向きに描けるようになる。

それを一つひとつ積み重ねていきたいと思っています。

さいごに

弊社が提供している「就労支援HUG」は、就労移行・就労継続支援B型事業所に特化した運営システムです。

支援の予定から記録、国保連請求、工賃明細書発行までをひとつの流れでつなげることで、
転記や確認の手間・ミス・手戻りを減らし、
利用者様の支援に向き合う時間を作り、工賃向上への取組みを後押しします。

就労移行支援・就労継続支援B型事業所の運営にお悩みの方、お気軽にお問い合わせください。

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