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場面緘黙症とは?【発達障害/発達の困り/場面緘黙/かんもく】

2024/12/19

レデックス五藤先生の発達の困りごとコラム

場面緘黙症とは?【発達障害/発達の困り/場面緘黙/かんもく】

みなさんこんにちは!
はぐめいとでは放課後等デイサービスや児童発達支援を運営している事業者様に向けて様々な情報を発信しています!


今回はYouTubeのレデックスチャンネルの中で『発達の困りとは?番外編|(7)その他の発達の困り:場面緘黙症|【発達障害/発達の困り/場面緘黙/かんもく】』として、教育や学習支援をデジタルコンテンツで支えるレデックス認知研究所所長であり、レデックス株式会社の代表取締役 五藤博義様にわかりやすく解説いただきましたので、その内容をご紹介します。

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場面緘黙症とは…?

主に、幼児~児童期にかけてみられる不安症の一つです。普段は話せるのに特定の場面で声が出せず、話せなくなるといった状態を示します。

例えば、「家庭では問題なく会話できるのに、社会的な場面では話せなくなる」という困りになります。
場面緘黙症の程度は以下のように様々です。

☑ 家族以外と話せない
☑ 特定の人としか話せない
☑ 小さな声で少しだけ話せる


自閉症スペクトラム障害(ASD)と判別が難しいのですが、少なくとも症状が1ヶ月以上続くことが診断基準になります。

(注1)米国精神医学会(APA)の診断分類です。2013年に「DSM-5」が刊行され、2022年に「DSM-5-TR」として改定されました(邦訳は2023年)

場面緘黙症とは?【発達障害/発達の困り/場面緘黙/かんもく】

場面緘黙症の対応について

 保護者の対応 

様々な場面でお子さん自身が苦労していることを、周囲の大人が知る必要があります。

・大きくなったら話せるようになる
・挨拶ができない子だ
・頑張りが足りない子だ

といった態度で、周囲の大人の無理解な対応が続くと心身の不調や二次障害を併発するリスクが高くなり、「親にもわかってもらえない辛さ」を抱いてしまうことでしょう。

● 正しい理解をする

場面緘黙症あるいは、診断は明確にないが場面緘黙の傾向がある子どもたちは、教室の中で目立たないため、支援が必要にもかかわらず見過ごされやすくなります。

気になる子たちに対して、まずは周囲の大人の正しい理解が大切になります。

●「家で話しているから大丈夫」ではない

保護者は、子どもの状態が家庭とは違うということを知らない場合も多いです。学校や園は、保護者に対して適切な情報共有をしなければなりません。

場面緘黙の子どもは、一般的に不安が高い傾向にあるので、保護者は本人の気持ちや困っていることを聞きつつ、安心できる環境や小さなチャレンジができる状況を一緒に考えていくことが支援の第一歩になります。

場面緘黙症とは?【発達障害/発達の困り/場面緘黙/かんもく】

 園や学校での対応 

(1)    どこで・誰と・どんな内容だったら話せるのか正しい理解と情報収集をする
(2)    安心できる環境を作る
(3)    話せなくても参加できる活動を工夫する
(4)    家庭と協力して本人の気持ちを聞きながら対応を進める

ただの「大人しい子」で片付けないことが大切になります。

場面緘黙症とは?【発達障害/発達の困り/場面緘黙/かんもく】

情報を知る

2010年から刊行しているメルマガ『レデックス通信』では、場面緘黙支援団体「かんもくネット」の会員の方々よる連載があります。
全5回で、場面緘黙症に関する情報から支援まで幅広くご紹介いただいております。
よろしければご覧ください。

第1回(2016.01.15)のバックナンバーはこちら
かんもくネットはこちら

まとめ

場面緘黙症とは、家庭では普通に話せるのに、社会的な場面では話せなくなるという困りです。
DSM-5では、不安症に位置づけられ、症状が1ヶ月以上続いていることが診断基準になります。

保護者や園や学校は、困りを正しく理解し、ただの「大人しい子」で片付けないことが大切です。
緘黙症に対する正しい知識を得て、二次障害につながらないように安心できる環境を作り、学校は話せなくても参加できる活動を工夫するなど、本人の気持ちを聞きながら対応していきます。

※ レデックスチャンネルでは、医学用語や学術用語等の専門用語として「障害」を漢字表記に統一しています。

さいごに

弊社が提供している「HUG」は、保護者様ごとに専用のマイページを作成します。
連絡帳としての機能はもちろんお子さまが施設で過ごしている様子や活動の雰囲気など情報の共有ができ、保護者様が安心して子どもを預けられる信頼性の高い施設作りに貢献します。

施設と家庭が連携することで、療育の効果を高め、アプリでのプッシュ通知により、スピーディかつ着実に保護者様へ伝達事項を配信できます。

事業所運営にお悩みの方、お気軽にご連絡ください。


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お電話でもご案内も受け付けております。
お気軽にお問い合わせください。
052-990-0322
受付時間:9:00~18:00(土日休み)

五藤博義先生の紹介

こどもの認知機能の発達を検査・訓練するコンテンツでこどもの発達を支援
レデックス認知研究所 代表・レデックス株式会社代表取締役 五藤 博義(ごとう ひろよし)

■講師プロフィール
東京大学教育学部卒業、ベネッセ等で30年以上教育の研究開発に従事。川崎市の小中学校教師との作文教材の研究で松下教育研究財団森戸賞を受賞。
埼玉県特別支援教育研究会での研修、東京都中央区での教員研修など、 年間10数回、発達障害に関する講演、セミナーを担当している。

■レデックス株式会社
LEDEX株式会社は、「Learn=学ぶ」「Design=デザインする」「Experiment=試してみる、やってみる」の頭文字【LEDEX】が社名。「学び、デザインし、試してみる」そんなこども達を応援している会社です。

レデックス株式会社

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