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2024/08/20
レデックス五藤先生の発達の困りごとコラム
みなさんこんにちは!
はぐめいとでは放課後等デイサービスや児童発達支援を運営している事業者様に向けて様々な情報を発信しています!
今回はYouTubeのレデックスチャンネルの中で『発達の困りとは?|(3)注意欠如多動症/ADHDとは…?【発達障害/神経発達症/注意欠如多動症/ADHD/注意欠如・多動性障害】』として、教育や学習支援をデジタルコンテンツで支えるレデックス認知研究所所長であり、レデックス株式会社の代表取締役 五藤博義様にわかりやすく解説いただきましたので、その内容をご紹介します。
以前は「注意欠如・多動性障害」と言われていた障害です。
DSM-5では障害/症と併記されていましたが、DSM-5-TR(注1)からは「注意欠如多動症」に統一されました。
英語の頭文字からADHDと呼ばれています
注意欠如・多動性障害 → 注意欠如多動症
Attention Deficit Hyperactivity Disorder(ADHD)
(注意)(欠如・欠陥)(多動)(症/障害)
【ADHDの診断ポイント】
・一時的な症状ではなく、「いつも」「どこでも」現れる生まれつきの症状であること
・成績等で証明できること
※ 大人になって自覚して診断が出ることもあります。
☑ 複数の症状がある
☑ 症状が6ヶ月以上続く
☑ 症状は12歳以前から
☑ 複数の場面で現れる(家庭・学校・放課後クラブ等)
☑ 学業や日常生活に支障が出ている
☑ その他の精神疾患ではうまく説明できない
(注1)米国精神医学会(APA)の診断分類です。2013年に「DSM-5」が刊行され、2022年に「DSM-5-TR」として改定されました(邦訳は2023年)
3つの状態に分けることができます。
「混合状態」「不注意優勢状態」「多動・衝動優勢状態」
※DSM-5(注1)では混合型、不注意優勢型、多動・衝動優勢型とタイプ分けされており、現在もそのように診断・説明される場合もあります。
脳の中では、前頭葉と呼ばれる場所で注意機能や実行機能を司っています。加えてADHDはしばしばワーキングメモリの機能も弱いとされています。ワーキングメモリは注意と記憶を兼ね備えた力です。
学校で困ること
本人がやろうと思ってするわけではないのに、やってしまうこと
大人との関係の悪循環
周りが特性を理解できないと、本人も叱責される経験が増え、注意を受けても自分の力だけで改善することが難しいため、やる気や自己評価が低くなります。
このことからADHDは、二次障害が起こりやすい障害と言われています。
二次障害について
小さいときから自分のやっていることを否定されることが多いので、次のような可能性が高くなります。
・不登校や引きこもり
・暴力や非行など反社会的な行動
・心身症やうつ病等の心と身体の不調
ADHDの子どもたちをうまくケアするためには、その特性を知り、事前に対応を考えることが必要です。
注意が逸れそうな環境や状況を事前に取り除いておくことや、できていることに目を向け「褒める」ことで良い行動を促すといった対応があります。
※「褒められて嬉しい」が通用する時期に対応すること
他に支障がない場合は、細かい失敗を指摘せずに、目標となる行動に目を向けることも関わり方としては重要です。
ペアレント・トレーニングについて
大前提として、ADHDは親の育て方や躾の問題ではありませんし、子ども自身が悪いのではありません。
この困りに対しては、自分で何とかする・保護者が躾でどうにかするだけでは難しい場合があります。
ADHDの子の特性を正しく知り、大人側(保護者)が支援の方法や関わり方学ぶことも有効です。
環境調整や子どもへの肯定的な働きかけを学び、保護者や養育者の関わり方や心理的なストレスの改善、子どもの適切な行動の促進と不適切な行動の改善を目的としたプログラム
引用:「ペアレント・トレーニング実践ガイドブック」一般社団法人日本発達障害ネットワークJDDnet事業委員会
ペアレント・トレーニングでは、
行動の理解 不適切な行動への対応 環境調整 を
グループワークなどを通して実践的に学びます。
ADHDと薬
ADHDは薬物療法が有効な場合もあります。
ただし、人により効果の出方は様々あり、年齢によって処方できる薬には種類がありますので、まずは医師に相談しましょう。
ADHDの強みが活きる職業
ADHDの人は、「思いついたことをどんどんやる」「いろいろなことを思いつく」など、良い点がたくさんあります。
このため、以下のような職業に多くいます。
【注意欠如多動症/ADHDで活躍している有名な人】
・黒柳徹子さん
※ 診断は時代により変化するため、ご本人の特性や傾向から推測しています。
注意欠如・多動性障害は、「注意欠如多動症」に診断名が統一されました。
注意のコントロールに課題を抱える障害であり、忘れ物が多い、じっとしていられない等の行動の特徴を示します。
本人がやろうと思ってするわけではないのに、ADHDの特性を知らない周りの大人によって叱責される経験が増え、やる気や自己評価が低下してしまい、二次障害が起こりやすい障害と言われています。
しかし新しいことを思いついたらリスクを恐れずに行動することから、タレントやベンチャー創業者など、ADHDでも活躍している人は多くいます。
大人が対応の仕方を学ぶ「ペアレント・トレーニング」は、ADHDの子どもの対応として有効な方法の1つです。
※ レデックスチャンネルでは、医学用語や学術用語等の専門用語として「障害」を漢字表記に統一しています。
弊社が提供している「HUG」は、保護者様ごとに専用のマイページを作成します。
連絡帳としての機能はもちろんお子さまが施設で過ごしている様子や活動の雰囲気など情報の共有ができ、保護者様が安心して子どもを預けられる信頼性の高い施設作りに貢献します。
施設と家庭が連携することで、療育の効果を高め、アプリでのプッシュ通知により、スピーディかつ着実に保護者様へ伝達事項を配信できます。
事業所運営にお悩みの方、お気軽にご連絡ください。
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受付時間:9:00~18:00(土日休み)
こどもの認知機能の発達を検査・訓練するコンテンツでこどもの発達を支援
レデックス認知研究所 代表・レデックス株式会社代表取締役 五藤 博義(ごとう ひろよし)
■講師プロフィール
東京大学教育学部卒業、ベネッセ等で30年以上教育の研究開発に従事。川崎市の小中学校教師との作文教材の研究で松下教育研究財団森戸賞を受賞。
埼玉県特別支援教育研究会での研修、東京都中央区での教員研修など、 年間10数回、発達障害に関する講演、セミナーを担当している。
■レデックス株式会社
LEDEX株式会社は、「Learn=学ぶ」「Design=デザインする」「Experiment=試してみる、やってみる」の頭文字【LEDEX】が社名。「学び、デザインし、試してみる」そんなこども達を応援している会社です。
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