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子育てと看護師たちの能力が活かせる"重心"ならやれるかもしれない!【ケアプランコマ株式会社様】

2023/05/19

放課後等デイサービス事例インタビュー

子育てと看護師たちの能力が活かせる"重心"ならやれるかもしれない!【ケアプランコマ株式会社様】

名古屋市天白区を中心に重心の放課後等デイサービスを運営するケアプランコマ株式会社の代表横田様と児童発達支援管理責任者の服部様にお話を伺いました。

ケアプランコマ株式会社の横田様は、「重心放課後等デイサービスこま」のほかに「生活介護 こま」「グループホーム・ショートステイ  駒」「こま訪問看護ステーション」「こまヘルパーステーション」を運営されています。幅広い活動の経緯やご苦労、今後の目標について詳しくお話を聞くことができました。

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子育てと看護師たちの能力が活かせる"重心"ならやれるかもしれない!

インタビュアー(以下:イ)重心の放デイを始められた経緯を教えてください。

横田様(以下:横田)元々は看護師として総合病院2箇所で働き、ケアマネジャーとして独立しました。
法人設立から10年ぐらい経ちますが、最初の約5年間は1人で活動していました。

実は私の第4子が軽度のダウン症なんです。
障害の方に参入するつもりはなかったのですが、ダウン症は知的障害ですよね。しかも上の子たちと11歳も歳が離れているので、将来兄弟に頼ることは無理と諦め、「この子のためにとりあえず居場所を作ろう」と考えるようになりました。

グループホーム会社の知人に「グループホームはどうやったら作れるの?」と聞いたところ、「グループホームだけでやっていけないよ」と言われたのですが、その時に「生活介護って知ってる?」と聞かれ、はじめて生活介護のことを知りました。

そして「障害者のデイサービスがある」と知り、それと併わせてやれば、経営として回るかもしれないと考えたのが始まりです。

まずは ”やってみよう”

横田)すぐに不動産屋に行って「障害者のデイサービスとグループホームを立てたいので、お願いできませんか?」って感じです。

そのあとは銀行ですよね。法人として借りた実績がないし、でも不動産屋も融資さえ通ればって感じでしたから、そこから事業計画書を見よう見まねで書きました。

その時に「どういう仕組みで、どういう制度なの?」と聞かれました。
当時、介護保険の老人ホームはたくさんありましたが、障害はあまりありませんでした。
私もやったことはないけど一生懸命に説明して、何とか地方銀行で融資が通りました。

でもグループホームの部屋は埋まりにくいし、始めはとにかくきつかったです。
そう言いながらも、苦しいながらもどうにか耐えて、なんとか回るようになりました。 

イ)どうしてケアマネジャーになろうと思ったんですか?

横田)1人でやれるからです。調べただけで無謀に飛び込んだから、最初はだいぶ失敗したと思います。普通はどこかでケアマネジャーを経験してから独立しますよね。でも、このまずは“やってみよう”の性格がずっと治らなくって…。

イ)訪問看護ステーションも運営されていますが需要は多いですか?

横田)この辺りの名古屋市天白区は多く、40店舗くらいあります。医療は点数の取り合い状態です。
私は元々が看護師だから、看護師たちがやりがいを持って、自分たちの力を生かして、やれることが何かないかと思っていました。

放デイは聞いたことはあるけど、保育士を雇うのはハードルが高くて無理だろうと。
でもうちは子宝に恵まれた看護師が多く、50代で子育てが落ち着いてきた看護師ばかり。

子育てしながら看護師を続けているのは、やはり仕事が好きだからでしょうし、子育てと看護師の能力が活かせる重心 (注1) ならやれるかもしれないと思ったんです。

(注1) 重心型の放課後等デイサービス
主として重症心身障害児を受け入れる放課後等デイサービス。基本的には重症心身障害児に支援を行うので、看護職員の配置が必要。利用する児童を(1)重心医ケア児、(2)重症心身障害児、(3)医療的ケア児、(4)医ケア以外(重心以外)の種別で基本報酬が異なります。

重心は児童一人にマンツーマン

イ)それで重心の放デイを始められたのですね。オープンは2020年11月。コロナが一番脅威となっている時期ですね。

横田)そうです。利用者は最初の2ヶ月間 “0” でした。今ようやく回り出した感じです。
ご覧いただいたとおり、重心は児童一人にマンツーマンのスタッフが必要です。

重心は看護師、保育士、児発管、機能訓練士などが必要で、スタート時より児童を預かれば預かるほど、人を採用しないと回らない状況です。

うちの特色の入浴ケアには、児童1人に職員が2人がかりになります。毎日スタッフは5~6人配置しています。児童5人に対して本当にマンツーマンになります。

イ)それだけ職員さんがいないと間に合わないんですね。

横田)医療ケアもありますからね。重心の子が重なった時は看護師があちこち注入したり吸引していたりと、みんなが医療ケアをやっている時があります。しかも間違えられない。
お母さん方からもすごく細かい指示が増えて、食事のオーダーで「何時何分に150ml入れて」とか、昼はラコール (注2)。これは液体もあれば半固形だったりします。

イ)みんな濃度が違うし、大変じゃないですか。

横田)児童によって使っている商品や種類、量も違って大変です。
総合病院とかですと病院が決めて、ある程度統一できるでしょうが、この業界は保護者からの指定になりますね。

(注2) 経口的食事摂取が困難な場合に用いる総合栄養剤。 「経腸栄養剤」とも呼ばれ、腸から栄養を直接吸収できます。

1人の送迎に看護師含めて2人添乗することも

イ)送迎は大きな車で台数も多いですね。

横田)普通の放デイなら1台の車に3、4人乗るのが当たり前ですが、うちは難しいですね。
長距離がもたないですし、どうしても送迎車の台数が増えます。

今の車はセレナですが、バギー (大きな車椅子) だと、それでもちょっと狭いくらいです。
高齢者用の直角の車椅子だとそんなに幅は取らないのですが、障害児用は長くて。ハイエースくらいなら2台の車椅子がゆとりを持って入れますが、そうすると送迎時の運転が、私たち女性にはつらくて。

チャイルドシートも専用のものを装着します。キャロットという障害児用で高額なのですが体幹をしっかりホールドして安定します。それらの装着も含めると乗せるだけでも、5分以上はかかります。天気が悪かったりするとさらに大変で数人がかりになります。

イ)送迎一つをとっても、すごく勉強になります。ちなみに先ほどの車には、職員さんが2人乗車していらっしゃいましたが?

横田)児童によります。吸引処置がずっと必要な子のために、車の2列目シートに添乗員として看護師が乗車するときもあります。

イ)ポータブルの吸引機もご用意されているわけですね。

横田)準備してます。出発前にもしっかりと吸引していますが、たまに吸引処置が必要なときがあります。

イ)お迎えは学校に行くことが多いですか。

横田)そうですね。特別支援学校が多いですね。あとは養護施設です。
この施設から出る時と同じように、学校に迎えに行くと車の乗り降りがあり、大変ですね。

入浴ケアが特色

子育てと看護師たちの能力が活かせる"重心"ならやれるかもしれない!【ケアプランコマ株式会社様】

イ)重心施設の特色を教えてください。

服部様(以下:服部)特色は「お風呂」です。内覧会の時にお風呂の要望があったので、すぐに取り入れました。入浴ケアがうちの特色になります。

児童が帰宅してからご飯で、その後にお風呂だと夜の9時10時になります。それがお風呂に入って帰ってくるわけですから、保護者はすごく助かります。それに子供たちも気持ちよさそうです。

イ)集団活動はありますか?

服部)お出かけやアート活動くらいです。夏場はプールがあります。
放課後なのであまり時間がなく、お風呂もあるので、運動面はストレッチをして欲しいなどの要望があれば個々に対応するくらいです。
読み聞かせなども基本的にはマンツーマンで、時間があるときですね。

イ)子供たちに人気の活動はありますか?

服部)療育センターなどでもやっている、部屋を暗くして光らせるスヌーズレン (注3) ですね。
自閉症の強い方は落ち着きます。
暗いところで音楽が聞こえて、映像などもあり海の中にいるみたいです。

あと、男の子だとシーツブランコですね。シーツで包まれている感じが好きみたいです。
自分ではしゃげない子は、ちょっとした刺激になり楽しいみたいです。

(注3) スヌーズレンは光、音、香りなど様々な感覚刺激を感じる活動。
障害がある方が感じ取りやすく、楽しみやすいように光や音や音楽やいろいろな素材が触れるモノ、香り、動きの感覚など、いろいろな刺激を揃えた環境を作り、提供します。

子育てと看護師たちの能力が活かせる"重心"ならやれるかもしれない!【ケアプランコマ株式会社様】

今度は重心の生活介護

イ)なるほどですね。今後の展開についてお聞かせください。

横田)重心の放課後等デイサービスを運営していると、ここに通うお母さん方から
「今はいいんだけど、18歳になったらどうしたらいいの?」
「コマさんは生活介護があるけど、見に行ったら、すごく元気な人たちばっかり。うちの子たちはレベルが違ってとても入れない。」
「いずれ、どこか次を探さなきゃいけないのかな」

と言われたものですから、「分かった!それなら私が作るわ!」って感じで、実は重心の生活介護を作ることになりました。

ここから車で5分もかからない場所にもうすぐ完成で、2023年7月1日オープン予定です。

イ)すごいですね!

横田)でも今度は、サビ管が足りないんですよね。
研修を受けている人は何人かいるんですが、OJT2年っていう人は、まだ1人もいなくて。
サビ管が少なくて、今は利用者20人以下でやっていますが、その上だと20から40人枠になります。
重心でも多機能型にしているし、今度、市の方にしっかりと話を聞きに行く予定です。

今の寝たきりの子たちが大きくなったら、そちらに行けるように。ハードな仕事になるとは思います。

イ)今、1番大きいお子様は何歳ですか?

横田)高校2年生の子がいます。高2だと、一人前の体つきですよね。老人ホームはいっぱいあるけど、若い世代の障害者施設はなかなかありません。

イ)保護者から将来を心配する声をもらって重心の生活介護もやってみようと思われたんですね。

横田)本当なら、この程度の小規模な会社ではやれなかったことなのかもしれないです。
でもコロナで世の中が混乱して逆にやれたのかと思ったりします。融資もキツイのか緩いのか、あの時期よくわからなくて。実際この2,3年の間に倒産している介護事業所がかなりあります。

子育てと看護師たちの能力が活かせる"重心"ならやれるかもしれない!【ケアプランコマ株式会社様】

児発管ががんばってくれたから

イ)話は変わりますが、今働いている保育士の方々は元々のお知り合いですか?

横田)1人だけ知り合いから紹介してもらいました。人員の増やし方は、服部さんが上手だったと思います。重心に関しては、みんな初心者です。しかも放デイ経験者もいません。

イ)服部さんは児童発達支援管理責任者ですね。

服部)始めは、知的や精神など分野が分かれていて、グループホームのサビ管と生活介護のサビ管は違う研修を受けなければならなかったんです。今はすごく柔軟ですよね。制度が変わり、サビ管と児発管が共通になりました。ただ、重心どころか放デイの経験者もいませんでした。

イ)服部さんが児発管として、1から重心を始められたわけですね。どうやって、うまく切り抜けてきたんですか?

服部)もう体当たりです。でもこまめに相談支援専門員さんに連絡を取りました。あとは看護師が頑張ってくれました。
私はだんだんと現場に入れなくなりましたが、当時は掛け持ちしていました。グループホームのサビ管と訪問看護の方も手伝っていました。

イ)その中で相談支援専門員の方と連携を取り、利用者が増えていったのでしょうか?

服部)初めは少なかったんですよ。「今日は1人や2人だった」という日が結構ありました。
それでも、その2,3人を頑張って支援していたら、そのお母さん方に助けてもらえるようになりました。
「こっちに施設があるよ」と言う感じですね。うちはお風呂が大きいです。一度見てください。お風呂は人気です、需要ありますね。

イ)みんな毎回お風呂に入っていかれますか?

服部)入る子は毎回ですね。保護者からすると、通わせるだけではなく、身の回りのケアや処置もやってもらえるので助かりますよね。その効果もあるのか、今は紹介もあり、毎日ほぼ満員です。

横田)服部さんが頑張ってくれたからです。

服部)相談支援専門員さんとの連携をしっかりして、お母さんとも確実にモニタリングをやるようにしています。
モニタリングをしっかりとしないところもあるみたいですが、お母さんたちはお子さんの日々の成長を気にされているので、しっかり話しています。

そうすると、お母さんから「下の子がいる」とか、「こういう子がいるの」って紹介に繋がります。
それに相談支援専門員さんからの紹介も多いです。重心の放デイはまだ少ないです。今も問い合わせは結構ありますが、うちはもういっぱいなので「すみません」っていう状態です。

モニタリングでは少なくとも1時間かけて

イ)服部さんの個別支援計画を拝見させていただきました。保護者から多くの聞き取りをされているので、どれほどのご経験がある方なのかと思っていました。

服部) モニタリングでは少なくとも1時間は話しています。
そこで、バーっと書き取りだけして、その中で保護者の本当に求めてることを探ります。

「もうなんでもいいです。」という方がいますが、しっかり話を聞いてくと、「これができたらいいな」とか必ず出てくるので、「こういうことができていますが、今度はここを伸ばしてみませんか。」と提案します。

あとは、保護者が見えないところもあるので、「学校ではどんな風にしていますか?」と聞いて、学校との連携を取ってもらうようにしています。

イ)表面的には「お任せします」と言っていても、ゆっくり時間をかけて話す。そこでニーズを吸い上げて目標を立てるわけですね。

服部) そうですね。いきなり話すのは難しいかもしれませんが、その中で「この子は、こういうことができるようになりました。」とか、「手を叩くようになりました。」とか「合図が出せるようになりました。」など自己表現のところをお母さんは特に話をしてくれます。

イ)細かい聞き取りをしていくことで、些細な出来事の変化に気が付き、対応できるようになるわけですね。生活介護から重心に来て大変な部分はありますか?

服部) 特に大変だったことはありません。逆にやりがいを感じるのは成長ですね。
生活介護だと成人しているので違いが分かりにくい。子供の1年は大きくて、目に見えて体も大きくなり、いろいろな表現ができるようになったりもします。

特別支援学校の先生も素晴らしい方ばかりで、子供はすごく成長していくんですね。成長しているポイントを見つけられる分、やりがいに繋がります。その成長を保護者と共有し、子供の成長を分かってもらえるわけですから、すごく喜ばれます。

HUGは請求がめちゃくちゃやりやすい!

子育てと看護師たちの能力が活かせる"重心"ならやれるかもしれない!【ケアプランコマ株式会社様】

イ)最後にHUGでお役に立てていることや要望などありましたら教えてください。

横田)請求がめちゃくちゃやりやすいです。
生活介護でも請求業務はありますが、今の変えたばかりのシステムは、めちゃくちゃ面倒なんですよ。

HUGさんが生活介護向けのシステムを作ってくれたら助かるのに。
今はHUGを重心の子たち用に使っていますが、使い勝手いいですし、その子たちが生活介護に移った時用にそのまま利用できたら嬉しいですね。

イ)確かに!将来施設を移った時、そのまま利用できるように。会社に戻って報告します。ちなみに、どのあたりを簡単に思われますか?

横田)介護の方は、システムに入力したのに、そこから別の請求ソフトにデータを移す2段階になっているんです。HUGはそのままデータを転送できるので簡単です。

それに2段階だからトラブルがあると、お互いにそっちのせいにしがちで困っています。

イ)ありがとうございます。今後、生活介護の重心もやっていかれると伺いましたが、何かお楽しみなどお考えですか?

服部)ダンス教室で障害があっても教えてくれるハンディキャップ枠を作ってもらいました。始めたばかりで募集中ですが。

あと、ボイストレーナーの先生がカラオケ教室をやってくれるのですが、先生は発声の仕方から教えてくれます。歌を歌うのはストレス発散になると思いますが、先生はまず声を出すところから。これには、こういう効果があると説明されます。専門家はカリキュラムがしっかりあり、説得力もあるので子供たちも真剣に聞きます。やはりその道のスペシャリストは上手です。ぼくらでは限界がありますね。

イ)重心というと、どうしても「処置」や「ケア」のイメージがつきがちですが、こうして拝見させていただくと、子供たちが何を楽しんでいるのか、保護者の悩みを引き出す取り込みなど、すごく努力されていることがわかりました。

横田)うちに通ってくれるお母さん方は明るい方が多いような気がします。塞ぎ込んでいる感じじゃなくて。

イ)それは施設が、お2人が明るいからじゃないですか?

横田)ネガティブになっている暇がないんじゃないかな。多分、日々が現実でね。

イ)なるほど。今日は本当にすごく勉強になりました。貴重なお話をありがとうございました。

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