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相談支援専門員による個別支援計画作成講座(2)|アセスメントの取り方

2020/04/14

相談支援専門員による個別支援計画講座

相談支援専門員による個別支援計画作成講座(2)|アセスメントの取り方

みなさん、こんにちは。相談支援専門員の大場です。前回は、「個別支援計画」について、作成までの流れや指摘されやすい項目などをご紹介しました。


第2回では、個別支援計画の原案を作成する前に必ず行う、「アセスメント」に焦点を当てていきます。アセスメントの重要性や、実際にアセスメントを行うときに意識していただきたいポイントなど、ひとつずつ確認してみましょう。

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お子さま自身を知る「アセスメント」の重要性

アセスメントでは、個別支援計画の原案を作成する前に、施設を利用するお子さま本人やその保護者の方と面談します。お子さまへのアプローチ方法や支援内容は、面談で得られた情報を元に考えられるため、アセスメントはとても大切です。
 
しかし、ただ保護者の方から話を聞いて、アセスメントシートを埋めていっても、お子さま自身に寄り添った個別支援計画は完成しません。アセスメントで大切なのは、フェイスシートなどから得られるお子さまの基本情報(外面)を元に、特性や性格(内面)を理解し、把握することです。


●フェイスシートとアセスメントシートの違い
アセスメントシートとは別に、相談支援専門員などが作成するフェイスシートがあります。プロフィール帳に例えると、表面はフェイスシート、裏面がアセスメントシートに当たります。どちらもお子さま自身を知るうえで欠かせない大切なものです。
 
・フェイスシート
名前、性別、家族構成、健康状態など、お子さまの基本情報を記入します。フェイスシートは、相談支援専門員が作成する基本情報(申請者の状況)を元に作成できます。
 
・アセスメントシート
日常生活動作(ADL)や障がい特性など、お子さまの身体的・精神的特徴をより詳細に記入します。日常生活における課題やこれから目指す将来についてなど、「お子さま自身を知るための情報」は、基本情報だけでは知ることができません。
 
フェイスシートとアセスメントシートには、それぞれフォーマットがあります。作成に迷ったときは活用していくのもおすすめです。
                          
自施設の特徴にあわせたオリジナルシートを作成できるととても理想的です。しかし、手間もかかるので、フォーマットをお手本に、あわせて知っておきたい情報などを書き込めるようにしておくと便利になります。
 
フェイスシートは、相談支援専門員が作成しているものをそのまま使うことも可能です。シートがない場合は、相談支援専門員から「申請者の状況」をもらってください。
 
ウェブサイトで「相談支援 基本情報」と検索し、「申請者の状況」の情報をベースに則って記入していきましょう。お子さまの基本情報が反映されたフェイスシートができあがるはずです。

保護者の方の安心感も得られるアセスメントとは

アセスメントの目的は、フェイスシートなどに記載されたお子さまの基本情報からはわからない情報を把握することです。お子さま自身のことはもちろん、ご家族のこと、パニックの原因、障がいの特性、最近困っていることなど、聞き取ることはいくつもあります。
 
限られた時間の中で、お子さまとそのご家族のことを知るのはとても大変です。しかし、どんなスペシャリストでも「はじめまして」からすぐに信頼してもらうことはできません。
 
なぜなら、今までお子さまを支援してきたのはご家族の方であり、お子さま自身に対するスペシャリストはご家族の方だからです。「はじめまして」の場合、職員はお子さま自身に対するスペシャリストではありません。
 
そのため、お子さまだけでなくご家族の方にも信頼していただけるようなアセスメントを心掛けてみましょう。基本的に意識していただきたいポイントは、下記の4つです。
 

・シートの内容に沿って聞き取らない
個別支援計画を作成するうえで、アセスメントシートはとても大切です。しかし、書かれている項目ごとにただ質問していくだけではあまり意味がありません。シートに記入するだけであれば、保護者の方にお願いすることもできるからです。
 
まずは生活をしていく中でお子さまやご家族の方が思っていることや、過去に思っていたことを聞き取りましょう。話をしていく中で、くみ取れることもあります。
 
たとえば、保護者の方が「うちの子が2歳のとき、ドアをひたすら開け閉めしていた」という話をしてきた場合、お子さまは2歳にはすでにこだわりがあったことがとわかります。
 
「『あー』『うー』といった、赤ん坊が話すような意味のない言葉のまま、しゃべらない期間が長かった」という話が出てきた場合にも、さまざまな原因が考えられると思います。上記2つはたとえ話ですが、ひとつずつ情報を聞き取り、原因を考えていくことで、適切なアプローチ方法や支援内容につながっていきます。
 

・分かった風にならない
「あぁ~、わかります」「そういうことありますよね」といった同意は避けましょう。人によってとらえ方は様々ですが、これまでお子さまを一番に見てきたのは保護者の方です。
 
「こういうことがあったんですね」と繰り返して確認したり、「こういう場合はどうでしたか」と質問していくことで、お子さまやご家族の方の想いを汲み取りましょう。また、「こうですよね」と決めつけることも避けましょう。
 
あわせて「今までどう対応してきたのか」「どう支援すればよいのか」など、具体的なアプローチ方法などもひとつひとつ確認していきましょう。これまでの取り組みから、より良い支援が導き出されることもあります。
 

・肯定しているように見せかけて否定しない
保護者の方が「うちではこういうことができなくて…」と打ち明けてくださったとき、「でも、施設ではこんなことできていますよ」とプラスの面を話すことは一見良いことに思えるかもしれません。しかし、これでは保護者の方の悩みは解消されません。
 
大切なのは、「ご家族が課題に感じていること」を聞き取ることです。原因は何か、解決するためにはどうするべきか、ひとつずつ向き合っていきましょう。
 

・同じ言いまわしを使う
たとえば、保護者の方がお子さまを「○○ちゃん」と呼んでいた場合、スタッフもお子さまを「○○ちゃん」と呼んであげましょう。もちろん呼び捨ての場合は「○○さん」と言い直すべきですが、保護者の方と同じ言いまわしを心掛けることは、とても大切です。
 
ご家族のなかには、「こだわり」「不随意運動」といった言葉を「○○がすごく好き」「ぴくぴくする」という言いまわしを使う方もいらっしゃいます。どちらの言葉も間違いではありませんが、特性をマイナスととらえるか、プラスととらえるかによって言い回しが変わるケースが多いです。
 
小さな心掛けかもしれませんが、ひとつひとつ丁寧にそろえていくことで、保護者の方からも信頼や安心感をもってもらえるようになります。また、少しずつ信頼を重ねていくことで、ちょっとした悩み事なども打ち明けやすくなるはずです。

お子さま自身とコミュニケーションをとる

アセスメントを行うとき、職員がお子さまと1対1で向き合う時間をつくることもおすすめです。お子さま自身を客観的に見て、どのような特徴があるのかを把握します。
 
また、職員とお子さまが1対1で向き合っているあいだは、保護者の方にも同席していただきましょう。パニックを起こしたときも、何が原因だったのか、一緒に考えることができます。
 

・対話を通じて
お子さまとの対話は、初対面である職員とも話ができるか、目線があうか、ソワソワしているかなど、しぐさや話し方を通じて様々な情報が得られます。言葉を発しないお子さまでも、声に反応しているか、こちらに興味を示しているかなど、呼びかけに対してどのようなレスポンスが返ってくるか確かめる機会になります。
 

・反応を通じて
1対1で接するとき、お子さまが何に興味を示すのか、どういうこだわりをもつか、などを確認してみてください。パニックを起こしてしまった場合でも、知らない人との対話が原因なのか、色やおもちゃなど、別の要因に反応しているのか、見極めることでその後のアプローチにつなげられます。
 
重症心身障がいをかかえるお子さまでも、わずかに眉が動く、指先が反応する、などの反応が見られれば、そのやり取りが対話となります。どんなに小さな反応でも見逃さないように、じっくりとお子さまと向き合いましょう。
 

・意志確認を通じて
お子さまや家族の方から普段の様子や今後の課題などのお話を聞くとき、「ここはこうなんだね」「こうしたいんだね」と繰り返して、本人に確認をとってみましょう。自分の意志で望んでいるのか、顔色をうかがっているのかなど、小さな気づきがあると思います。
 
小さな気づきをアプローチ方法や支援内容に反映することで、よりお子さま自身に寄り添うことができます。その積み重ねが、いずれ大きな結果となってあらわれるはずです。
 

多くのお子さまと関わる施設の皆さまへ

人数が多くなればなるほど、お子さまひとりひとりに気を配るのは難しくなります。しかし、目を離した一瞬が、お子さまにとっては命取りになることもあります。
 
事故を未然に防ぐためにも、職員の連携はとても大切です。「少し席を外すから、その間○○ちゃんをお願いします」「○○ちゃんと○○ちゃんはよく一緒にいるから、2人あわせて私が見ます」など、「誰もがその子を見ていない」という時間ができないように、お互いに声をかけあいましょう。

また、アセスメントの部分でもとても大事です。
目を離している間にその子の「何かしら」が見れることもあるかもしれません。
アセスメントは聞き取りだけではなく、日々起こることからも気づくことができます。
管理者ならスタッフからの聞き取りも日々のアセスメントにもつながります。

まとめ

お子さまの基本情報を把握するフェイスシートに対し、お子さまの特性や希望、課題などを詳細に把握するのがアセスメントシートです。お子さまやそのご家族の方がどんな思いをかかえているのか、一人ひとりに確認することを心がけましょう。
 
アセスメントで得られた情報は職員で共有し、アプローチ方法や支援内容がブレないようにします。お子さまが施設を利用する時間は、誰もがその子を見ていない時間ができないよう、職員同士で声を掛け合うことも大切です。

さいごに

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