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2024/05/22
放課後等デイサービス 報酬改定2024
みなさんこんにちは!
はぐめいとでは放課後等デイサービスや児童発達支援を運営している事業者様に向けて様々な情報を発信しています!
こども家庭庁より個別支援計画作成にあたっての参考様式が示されました。
記載のポイントや参考記載例には、発達支援の4つの支援内容(「本人支援」「家族支援」「移行支援」「地域支援・地域連携」)の具体例や、「本人支援」と5領域との関連性の明確化、さらにインクルージョンの観点の盛り込み、モデル例がありましたので、詳しくお伝えします。
参考資料:
・こども家庭庁支援局障害児支援課 令和6年5月17日事務連絡 【別紙1】個別支援計画の記載のポイント(参照2024/5/22)
・こども家庭庁支援局障害児支援課 令和6年5月17日事務連絡 【別紙2】個別支援計画書の記載のポイント 参考様式版(参照2024/5/22)
・こども家庭庁支援局障害児支援課 令和6年5月17日事務連絡 【別紙3】個別支援計画書(参考記載例)(参照2024/5/22)
〇 個別支援計画の作成に当たっては、こどもの意思の尊重(年齢及び発達の程度に応じた意 見の尊重等)及びこどもの最善の利益の優先考慮の観点を踏まえて作成することが必要である。
〇 それぞれの記載項目について、こどもと家族の意向とアセスメントを踏まえて、つながりを持って作成していくことが必要である。「利用児及び家族の生活に対する意向」も踏まえて 「総合的な支援の方針」を設定し、それを受けた「長期目標」「短期目標」、それを達成するための「支援目標及び具体的な支援内容等」を設定すること。
〇 5領域(「健康・生活」「運動・感覚」「認知・行動」「言語・コミュニケーション」「人間関係・社会性」以下同じ。)の視点等を踏まえたアセスメントを行った上で、5領域の視点を網 羅した支援を行うことが必要である。
この際、5領域の視点を持ちながら、こどもと家族の状況を多様な観点・情報から総合的・包括的に確認・分析してそのニーズや課題を捉え、そこから必要な支援を組み立てていくことが重要であり、単に5領域に対応する課題や支援への当てはめを行うだけのアセスメント・計画作成にならないよう留意すること。
なお、発達支援は個々のこどもへのアセスメントを踏まえたオーダーメイドの支援を行うものであり、支援目標や支援内容がそれぞれのこどもについて同一のものとなることは想定 されないこと。
○ 「支援目標及び具体的な支援内容等」においては、発達支援の基本となる「本人支援」「家族支援」「移行支援」について必ず記載すること。また、「地域支援・地域連携」(例:医療機 関との連携等)については、必要に応じて記載することとするが、関係者が連携しながらこどもと家族を包括的に支援していく観点から、当該事項についても積極的に取り組むことが 望ましい。
〇 アセスメントに基づくこどもの状態像の把握を適時に行いながら、PDCAサイクル(Plan (計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)で構成されるプロセス)により支援 の適切な提供を進めることが必要である。個別支援計画の作成後も、こどもについての継続的なアセスメントによりこどもの状況等について把握するとともに、計画に基づく支援の実施状況等の把握を行い、モニタリングの際には、作成した個別支援計画に定めた支援目標に対する達成状況等の評価を行い、これを踏まえて個別支援計画の見直しを行うこと。
この観点からは、支援目標や支援内容の記載が長期にわたり同一であることは想定されないこと。
出典元:こども家庭庁支援局障害児支援課 令和6年5月17日事務連絡 【別紙3】個別支援計画書(参考記載例)
本画像は、こども家庭庁支援局障害児支援課 令和6年5月17日事務連絡 【別紙3】「個別支援計画書(参考記載例)」をもとに加工して作成
参考記載例の各項目(上記番号)ごとの留意点は次のとおりです。
(1) 利用児及び家族の生活に対する意向
(2) 総合的な支援の方
(3) 長期目標・短期目標針
(4) 支援目標及び具体的な支援内容等
〇 こども本人や家族の意向を聴いた上で、家族より得た情報やこどもの発達段階や特性等を踏まえて、整理して記載する。
【記載例】
・楽しく遊びたい(本人)。
・場面に合った行動を自分で気付いて行えるようになってほしい(保護者)。
〇 1年間を目途に(それ以上の期間も可)、以下の観点も踏まえながら、こどもや家族、関係者が共通した状況や課題への認識と支援の見通しやイメージを持つことができるよう、事業所としてのこども等の状況の見立てとどのように支援をしていくのかという方針を記載する。
・障害児支援利用計画、障害児支援担当者会議(セルフプランの場合には、事業所間連携加算等も活用し、複数の利用事業所を集めた支援の連携のための会議)で求められている事業所の役割
・支援場面のみではなく、家庭や通っている保育所や幼稚園、放課後児童クラブ等(以下「保育所等」という。)、学校等での生活や育ちの視点
・保育所等の併行利用や移行、同年代のこどもとの仲間づくり等のインクルージョン(地域社会への参加・包摂)の視点
・こどもが事業所を継続的に利用している場合には、個別支援計画のモニタリング結果を踏まえた PDCA サイクルによる支援の適切な提供の視点
【記載例】
○○さんは、ことばよりも視覚的な手掛かりの方が理解しやすいと見立てています。このため、目の前の情報が動きに繋がりやすく、説明の理解が曖昧なまま活動に取り組む様子が見られ、集団での活動等の流れに沿わない行動として捉えられることがあるようです。
視覚的な情報処理が優位という特性を活かし、手順や活動の流れを視覚化・スケジュール化(構造化)することで、より確実な理解を促していきます。
また、本人の気持ちをタイムリーに表現できる手段(例:複数の絵カードや具体物の中から指差しをする、該当するカードや具体物を大人に手渡す等)により、まずは大人とのやり取りの中で、「(言われていることが)わかったー(言いたいことが相手に)伝わった」経験を楽しみながら丁寧に積み重ねていきます。
こうした取組を中心に保育園とも情報共有を行い、必要に応じて訪問等の方法により連携を図り、保育園での生活の中でも、より多くの「わかった」「できた」に繋がるように支援していきます。
(3)-1 長期目標
〇 総合的な支援の方針で掲げた内容を踏まえ、概ね1年程度で目指す目標を設定して記載する。
【記載例】
・視覚的なスケジュールを手掛かりに指示を理解し、わからない時には様々なコミュニケーション手段を用いて、大人に聞くことができる。
(3)-2 短期目標
〇 長期目標で掲げた内容を踏まえ、概ね6か月程度で目指す目標を設定して記載する。
【記載例】
・見える化された手順やスケジュールを大人と一緒に確認し、設定活動時に自分で動けるようになる。
・大人が介在する中で、絵カードやイラスト等を用いて、「これで遊びたい」等の具体的な意思を友達に表現できるようになる。
(3)-3 支援の標準的な提供時間等(曜日・頻度、時間)
【記載例】
・個別:毎月曜日14:30-15:15 (空週き状況によって週2回の利用有)
心理担当職員(月3回)、作業療法士担当(月1回)
・小集団:毎週水曜日 9:15-14:45(保護者都合により2時間の延長支援の可能性有)
こどもの利用頻度や発達の程度に応じて、欄の増減等のアレンジは適宜行うこととして差し支えない。
(4)-1 項目
〇 「本人支援」「家族支援」「移行支援」「地域支援・地域連携」を項目欄に記載する。
〇 「本人支援」「家族支援」「移行支援」については必ず記載する。「地域支援・地域連携」については、必要に応じて記載することとするが、各事業所において積極的に取り組むことが望ましい。
支援ごとの留意点は次のとおりです。
・こどもの成長・発達の基盤となる親子関係や家庭生活を安定・充実させる観点から、家族支援について記載する。
【家族支援の例】
・こどもの発達状況や特性の理解に向けた相談援助、講座やペアレントトレーニングの実施
・家族の子育てに関する困りごとに対する相談援助
・レスパイトや就労等の預かりニーズに対応するための支援
・保護者同士の交流の機会の提供(ピアの取組)
・きょうだいへの相談援助等の支援
・子育てや障害等に関する情報提供 等
支援目標及び具体的な支援内容等の記載例です。
出典元:・こども家庭庁支援局障害児支援課 令和6年5月17日事務連絡 【別紙3】個別支援計画書(参考記載例)
URL:https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/253aba4f-3ce0-4aa1-a777-3d42440f1ca2/9fd072b1/20240520_policies_shougaijishien_shisaku_hoshukaitei_102.pdf(参照2024/5/22)
本画像は、こども家庭庁支援局障害児支援課 令和6年5月17日事務連絡 【別紙3】「個別支援計画書(参考記載例)」をもとに加工して作成
(4)-2 支援目標
〇 支援期間終了の際(モニタリング時)に、到達できているであろう「こども本人や家族の状況」を具体的な到達目標として記載する。
〇 こども本人や家族の意向等だけでなく、アセスメントの結果も踏まえて、必要と考えられる支援ニーズも含めて目標設定を行うこと。
〇 到達目標については、主語はこども本人や家族となるよう記載することを基本とする。
なお、「移行支援」及び「地域支援・地域連携」については、支援方針の立て方や連携体制のとり方によって、主語が事業所・関係機関・関係者等にもなりうるため、柔軟に取り扱うこと。
(4)-3 支援内容
〇 支援目標(具体的な到達目標)で設定した目標に向けて、事業所がどのような支援、工夫、配慮を行うのかを具体的に記載する。
〇 「本人支援」については、具体的に設定した支援内容と5領域との関連性を記載する。支援内容と関連する5領域が複数にまたがる場合には、関連する領域を全て記載する。
〇 「家族支援」「移行支援」「地域支援・地域連携」については、家族や関係機関への具体的な働きかけや取組等について記載する。なお、これらの項目については5領域との関連性の記載は不要である。
(4)-4 達成時期
〇 支援目標を達成するために必要となる期間を設定する。
〇 個別支援計画については、6か月に1回以上の見直しが求められているため、達成時期についても最長6か月後までとする。
1~3か月で達成する目標も積極的に検討していくこと。
(4)-5 担当者・提供機関
〇 主として支援を提供する担当者の氏名や職種等を記載する。
〇 「移行支援」や「地域支援・地域連携」において、関係機関との連携を行うことを支援内容として設定している場合には、具体的な連携先である機関名等を記載する。
(4)-6 留意事項
〇 支援内容に設定した取組が、加算の算定を想定している取組である場合には、算定する加算や頻度等について記載する(例:子育てサポート加算、家族支援加算、関係機関連携加算等)。
〇 個別支援計画とは別途計画を作成することが必要な加算についても、個別支援計画との関連性を記載する(例:専門的支援実施加算、自立サポート加算等)。
〇 家族の役割、支援の進め方等、支援について補足事項があれば記載する。
(4)-7 優先順位
〇 こどもや家族の意向も踏まえた上で、こどもの支援ニーズと課題、現在と当面の生活の状況等を踏まえて、「本人支援」の各支援内容に関して取組の優先順位を設定する。こどもの発達段階や特性等についてこどもや家族と共通理解を図り共に考えながら設定することが望ましい。
〇 優先順位として番号を振ることのほか、二重丸や丸等で優先度を示すこととしても差し支えない。また、優先度がつけられない又は判断できない場合には空欄にすることや、同一の番号とすることとしても差し支えない。
〇 「家族支援」「移行支援」「地域支援・地域連携」については、優先順位の記載は不要である。
2024年度の報酬改定において、児童発達支援および放課後等デイサービスでは、適切なアセスメントの実施とこどもの特性を踏まえた支援を確保する観点から、児童発達支援ガイドライン等に基づく5領域(「健康・生活」「運動・感覚」「認知・行動」「言語・コミュニケーション」 「人間関係・社会性」)の視点を全て含めた総合的な支援を提供することを基本とし、支援内容については個別支援計画等において5領域とのつながりを明確化した上で支援を提供することになりました。
こども家庭庁より示された留意点を確認し、参考記入例をもとに個別支援計画の作成にあたりましょう。
弊社が提供している「HUG」は、療育支援に特化した業界唯一のシステムです。
令和6年度4月の法改正に関する、5領域の記載、利用予定時間と延長支援の必要性などの別表への記載も対応しております。
個別支援計画書の作成はもちろんのこと、モニタリングやアセスメント、担当者会議の議事録まで一通りの流れを記録することができます。
記録した情報をもとに帳票を自動作成するので、記入ミスや漏れを防ぐだけでなく、書類作成の時間短縮が可能になります。
また、個別支援計画の有効期限が迫ってくると、TOPページへ表示する「お知らせ機能」も備えています。 再作成時期を教えてくれるので、個別支援計画の未作成を防ぐことができます。
個別支援計画のサポート機能を備えた専用ソフトの導入は、利用者へのより良い支援につながります。 ぜひご検討ください!
お電話でもご案内も受け付けております。
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