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2023/12/19
放課後等デイサービス運営お役立ちコラム
みなさんこんにちは!
はぐめいとでは放課後等デイサービスや児童発達支援を運営している事業者様に向けて様々な情報を発信しています!
新年度に向けて、利用予定児童のアセスメントや個別支援計画作成に向けて新しく準備をしたいけど、どのような支援が子どもにとって一番良いのか、思案中の方も多いのではないでしょうか。
今回は、脳バランサーキッズを開発・提供しているレデックス株式会社より、「こどもの認知機能を理解するためのポイント」について詳しく解説いただきました。
また、2024年1月17日(水)にアセスメントを支援に活かす認知機能に基づいた発達の支援を行うためのポイントと、専門職に頼らないアセスメントを取り入れた質の高い支援を提供するポイントをレデックス株式会社様にお話しいただくセミナーの開催が決定しました。
詳細・お申込みはこちらからご確認ください!
セミナーの詳細・お申し込みはこちら
認知機能について理解を深め、支援者の方がお子さまを「見立てる力(アセスメント力)」を身に付けて、支援の質向上をご検討中の事業所様。
まずはこちらの記事をご覧ください。
私たちは、「最適な学習環境をデザインすることで、本当の学習体験と知識や概念の深い習得のお手伝いをいたします。」の理念のもと、教育・学習支援のデジタルコンテンツを中心とした企画開発や制作を行っている会社です。
放課後等デイサービス・児童発達支援施設の皆様へ支援の高度化にお役立てていただける「脳バランサー キッズ」を提供しており、全国の児童福祉の現場でご利用いただいています。また、その他の当社の製品も多くの学校や特別支援教育の現場で導入されております。
今回は、既に脳バランサーキッズをご利用している方々から、どうやって支援に取り入れたらいいのか?というお声をよく頂戴しますので、チャートから見る認知特性の理解や、アセスメントを支援に取り入れる意義と重要性についてお話させていただきます。
以前は「心身の機能」や「能力」に基づいて障害が分類されていましたが、現在は「活動」や「参加」という視点が加わりました。つまり、“社会に参加できているか”どうかは、より良い生活を送るために必要な要素であるといえます。
子どもの場合、生活の中で「やりたいことが自分でできること」、社会の中で「求められることができること」、これらの生活機能や社会機能を身に付けることで、「参加」の機会が育まれていくと考えられます。
このような生活機能や社会機能を実現するには、具体的な動作を実行する力や思考力が必要であり、その背景には脳の働きである「認知機能」が関連しているといえます。
認知機能には注意や記憶、言語などさまざまな種類があります。
認知する能力は子どもにより異なり、その認知機能が伸びるスピードも個人差があるため、適切な支援をするには子どもが持つ認知機能を定期的に測ることで、その子の実態に即した支援ができると考えられます。
世界的にもっとも用いられているアセスメントツールにWISC(注1)がありますが、検査の信頼性を守るために様々な制約があり、同じ子どもに対して幾度か実施するには、実施間隔を空ける必要があります。
WISCなどの知能検査や心理検査を作成する際には、多くの人に実験に参加してもらい、基準値を作成します。定型児をもとにした年齢ごとの基準値があることで、スコアが年齢の平均値からどのくらい離れているかを客観的に調べることができるのです。
脳バランサーキッズのタスクも同様に定型児の基準を調べる手続きを取っており、それは「発達指数」として出てきます。そしてその数値は、WISC-IVの合成得点と高い相関関係があるということが分かっています。
(注1)WISC(ウィスク):Wechsler Intelligence Scale for Childrenの略称で、ウェクスラー式知能検査の一つ。現在は第5版である「WISC‐V」が一番新しい検査になります。WISCでは、認知機能ごとの能力のバラつきや得手不得手を包括的に把握することができます。
個別支援計画は、言葉を変えると「今はまだ十分に育っていない生活機能や社会機能を獲得していく計画」といえます。
ただし、生活機能や社会機能の獲得には、それぞれに必要な認知機能の発達が必要です。
認知機能をアセスメントすることにより、その子に獲得してもらいたい生活機能や社会機能に対して、それぞれの認知機能の能力がどのくらいの水準にあるかを知ることができます。
結果、客観的かつその子の実態に即した個別支援計画が作成できます。
脳バランサーキッズには、レポート作成機能(ほうかごアシスタント)があり、子どもの過去2つの時点での発達指数を比較して、上図サンプルのようなレポートを簡単に作成することができます。
このような資料を使って、3つの要素で子どもの発達支援を行います。
放課後等デイサービス等では、子ども一人ひとりに合わせた個別発達支援計画を作成することが義務付けられています。
下図は、個別支援計画をベースとして脳バランサーキッズを利用して支援する流れをまとめたものです。
● STEP1:アセスメント
子どもの認知機能の発達状況を測定・記録
子どもの発達について、時系列で認知機能の記録を保存します。
● STEP2:
子どもごとの発達育成情報データベースを作成
施設に在籍するすべての子に対して、認知機能の情報を収集することで、変化や成長をデータとして比較することができます。
1つのツールで全利用者の記録が管理できます。
● STEP3:個別支援計画原案の作成、カンファレンス(議事録)
一人ひとりの子どもの個別支援計画を作成
学期、あるいは今後半年間にどのように支援を行うか、個別発達支援計画を作成します。レポートを見ながら協議することで、周囲の支援者の専門性を活かしたアイデアを盛り込んで計画を作成することができます。
● STEP4:個別支援計画の実施
支援者がシステムを活用しながら年間を通し支援
計画に基づいて、支援を行います。
● STEP5:モニタリング
定期的に進捗状況をチェックし必要な対応を行う
子どもの発達を確認しながら、必要に応じて計画に修正を加えます。計画期間が過ぎたら新たな支援計画を作成し、STEP3~5を繰り返しながら生活や社会の中での子どもの参加を増やしていくようにします。
理学療法や作業療法などのリハビリ領域では、昨今頻繁に活用されているアプローチとして「カナダ作業遂行測定(COPM)」などがあります。
定量的な数値で支援の質を評価する体制を整備することが、目に見えづらい日々の療育の効果を可視化することに繋がるからです。
デジリハ利用施設(注2)ではアプリの結果がスコアとして表示されるため、子ども達の変化や成長を見える化することが可能です。
「Aちゃん、今日は〇点とれたよ!」そんな情報をスタッフ間や保護者様と共有することで、認識しにくい日々の支援の成果を数値化でき、学会発表を行う事業所様もあり、支援の質向上を実感いただいています。
(注2)デジリハ(Digital Interactive Rehabilitation System)は、 株式会社デジリハが提供する「リハビリ」をアソビに変える、 デジタルリハビリツールです。
脳バランサーキッズは、他の認知テストのように専門士が実施しなくても、自動的に子どもの”その時”の認知機能が測定でき、記録できます。
子どもにとってはゲームで楽しく取り組んでいる一方、支援者にとっては貴重な情報が得られます。
アセスメントツールを導入することで、お子さまの認知機能や発達の状態を指数化し、見えにくい発達の課題を「見える形」で共有することができます。
2024年1月17日(水)に『アセスメントを支援に活かす 認知機能に基づいた発達の支援』と題して、お子さまの認知機能や発達の状態を指数化するアセスメントツール「脳バランサーキッズ」のご紹介ウェブセミナーを開催致します。
アセスメントの視点を取り入れた支援のポイントをレデックス株式会社様にお話いただきます。
詳細・お申込みはこちらからご確認ください!
■ 日時:2024.1.17(水) 10:30~12:00
■ 定員:200名
■ 参加料金:無料
■ 会 場:オンライン会議システムZoomを使用します
入室方法については、お申し込み後メールでお知らせいたします
※ 内容・時間については変更の可能性がございます。予めご了承ください。
※ 申込者多数の場合は受付順で人数を制限させていただく場合がございます。予めご了承ください。
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