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【前編】大切にしているのは自然や生き物に触れ合いながら子どもらしく育つこと【社会福祉法人敬昌会様】

2021/01/07

放課後等デイサービス事例インタビュー

【前編】大切にしているのは自然や生き物に触れ合いながら子どもらしく育つこと【社会福祉法人敬昌会様】

長崎県平戸市と松浦市で2施設の放課後等デイサービスを運営されている社会福祉法人敬昌会様にお話を伺いました。長い間、障害者支援に携わってきた施設管理者である小倉様に、立ち上げの際に苦労した点や今後の展望について、存分にお話し頂きました。

まんてん様公式ホームページ

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目の前にある大きな自然が施設の特長です

インタビュアー(以下:イ)はじめに施設について教えてください。

小倉様(以下:小倉)当施設は長崎県の平戸市というところにあり、長崎県北西部にある平戸島へ渡る、平戸大橋のすぐ手前に施設があります。2017年の8月にオープンし、今年で3年半が経ちました。
今年の4月からは、2施設目となる“みくりや校”を隣の松浦市にオープンし、現在2施設を運営しています。

イ)“まんてん”と“みくりや校”では、それぞれどのような療育を行っていますか?

小倉)基本的なコンセプトはどちらも同じで、「子どもらしく育ってほしい」という思いがあります。地域柄まわりに自然がたくさんあるので、それを活用して思い切り遊ぶことをメインとした療育です。
“まんてん”の施設のすぐ目の前には、県が管理している田平公園という無料の大きな公園があるので、そこを活用して子どもらしくのびのびと遊びながら支援をしています。

僕自身が子ども時代は勉強が好きじゃなく、朝から日が暮れるまで走り回って遊んだ思い出があるので(笑)。やはり子どもはのびのびと育った方が健康的ですし、集団の中では人間関係も学べることもあって、療育に良い効果が得られると考えています。

イ)子どもたちが自然に触れて、のびのびと過ごせる環境があるのは非常に魅力的ですね。公園で体を動かしている時間がけっこう多いですか?

小倉)そうですね。まずは宿題や勉強を終わらせてから、その後みんなで公園に行って、体を動かしたり虫を捕ったりして遊んでいます。公園以外では、僕自身が畑作業も好きなのでみんなで畑を作ったり、飼っているメダカを施設に連れてきてみんなでメダカをふ化させたりしていますね。
基本的には僕が子どもの頃にしてきた面白いことを、ウチの子ども達にも体験してもらいたいと思っているんです。

初めての障害児支援で苦労するも、何とか予定通り開所できました

イ)小倉様は管理者として開所当初からいらっしゃったのですか?

小倉)はい。実はもともとウチの法人が運営していたのは高齢者施設です。そんな中で理事長がライフステージに合わせた支援をしたいと考え、いわゆる「ゆりかごから墓場まで」一貫した福祉サービスを提供しよう、ということで放課後等デイサービスを立ち上げました。

僕は当時ほかの施設にいたのですが、理事長から「放課後等デイサービスを始めるから来ないか?」とお声を掛けていただき、立ち上げ当初から携わっています。初めは本当に大変でした。

イ)どうのようなところが大変だと感じましたか?

小倉)初めに理事長からお話をいただいたのが6月で、実際の開所が8月だったので、ほぼ2か月で立ち上げた形だったんです。国の申請から何からすべて2か月でバタバタと処理しなければならず、初めはもうどこから手を付けていいのか分からない状況でのスタートでしたね。

申請業務については、これまでもずっとやってきた経験があるので特に苦にはなりませんでしたが、なにせ放課後等デイサービスの中身がよく分かっていなかったので、並行して知識を身に付けることに苦労しました。

僕はもともと福祉の大学を出て、それからずっと障害者施設で勤めてきたんです。最初に入った施設は知的障害者更生施設で、そこからずっと障害の分野にいましたが、正直お子さんの支援は初めての経験なので。

イ)他の事業者様から立ち上げの申請業務だけでも苦労すると伺っていたので、並行して勉強するのは本当に大変だったと思います。

小倉)そうなんです。あとは、他のスタッフ達もみんな他の施設に在籍していたので、結局きちんと全員集まれたのが8月の開所日当日で、そこで「初めまして」の状態だったんです。そこから実質のスタートだったので、今思い出しても本当に大変でしたね。

最初の試練は「いかに地元での認知度を上げるか?」

イ)利用者様は初めから順調に集まりましたか?

小倉)実はお子さんの支援の経験がないせいで、地域のニーズなども把握できていませんでした。
“まんてん”のある平戸市には、別の株式会社が運営している既存の放課後等デイサービスが2施設あるんですね。
保護者様たちはもう何年も前からそちらを利用していることもあり、「放課後等デイサービスといえばそちらの施設」という認識が強いので、そこの知名度に追いつくまでが苦労しましたね。
スタッフ達にも営業ばかりしてもらっていたので、大変な思いをさせてしまい申し訳なかったです。

イ)確かに地元に昔からあるとなると、どうしても認知度は高いですよね。もし良ければどのような周知活動を行ったのか教えていただけますか?

小倉)まずは、とにかくもう季刊誌を作ろうと。
ちょうどスタッフの中にこうした分野が得意なスタッフがいましたので、毎月作って地域の学校、保育所、役所、公民館、図書館、そういうところに配りました。
あとスーパーなどにも「貼らせてもらえませんか?」とお願いしたり、地域の集まりで「“まんてん”という、こういう施設がありますからね。」と宣伝したりしたこともあります。

イ)いろいろと工夫されたのですね。その甲斐あってか、今は利用者様が多くいらっしゃる印象ですね。

小倉)いや、それでもやっぱり1年くらいは人がなかなか集まりませんでした。そこで今度は「ホームページを立ち上げたらどうだろうか」と話し合い、開設してみたのです。
地元の障害を持つお子さんのお母さん達って、そうした情報に常に興味を持っていますからね。ホームページを開設して情報を発信することによって「平戸市にこういう施設があるんだ。」と少しずつ“まんてん”の存在が広がっていきました。

イ)季刊誌やホームページの開設でお母さんたちの目に留まるようにした結果、利用者様が増えていったのですね。

小倉)はい。今は若いスタッフも増えてきて、インスタグラムなどのSNSを活用してどんどん発信してくれています。HUGでも発信するようにしていて、毎日のように新しい情報やイベントの様子を更新していますよ。

地域に学びの場が少なくてもオンラインを活用すれば広がります

イ)開所日にスタッフ全員が初めましての状態から始まったとのことですが、皆さんで勉強するための工夫や、利用した学びの場などはありましたか?

小倉)初めはとにかく勉強してもらうために、スタッフに交代で自治体が行っている研修会に参加してもらっていました。ですが、研修というとやはり長崎市とか都市部で行われるので、僕らの地域からすると研修を受けるために移動するだけでも1日がかりになってしまうんです。

だけどHUGを導入してからは、HUGさんがWEB研修を定期的に開催してくださっているので、山内先生の講習とか。そうした学びの場を提供してくれるので、本当にスタッフのスキルアップへと繋がっています。

イ)活用してくださっているのですね、ありがとうございます。

小倉)僕がHUGを使っている中で1番感謝しているのはそこですね。
都市部で開催される研修にスタッフ全員で参加するのは無理じゃないですか。どうしても1人か2人に限定されてしまう。

そして帰ってきてから研修の内容を発表してもらうのですが、そのスタッフの頭には入っていても実際に行っていないスタッフにはピンと来ずに、「まぁ、どうでもいいや」となってしまうことが多いんですよ。

その点、HUGさんの研修はみんなで一緒に勉強できるので、スタッフ達が「これに向かってやっていこう」と足並みを揃えられます。

イ)自分だけで参加してそれを皆さんに伝えるってなかなか難しかったりしますよね。

小倉)そうなんですよね。これまで僕も研修に参加して、スタッフに「他の施設や都心ではこういうことをやっているから取り入れてみよう」とか、「こういうことはやってはいけない」と伝えていました。でも結局は参加していないと第三者的な見方しか出来ないので。

でもHUGのウェブ勉強会にみんなで参加するようになってからは、僕がいちいち言わなくてもみんなが理解してくれているので非常に楽です。

それに名古屋という中心地からの発信なので、本当に勉強になります。「都会ではこういうことやっている、田舎にはないような、こういう方法を取り入れている」ということが、スッと入ってくるんです。もう、ありがたいですよ。

イ)我々もこの業界はやはり情報交流やお互いの学びの場というのが重要だと思っていて、皆さんがお互いに高めあえる場になったらいいな、という思いを持ってやっているので光栄です。

小倉)本当に助かっています。全国の事業者様やスタッフの方々とネットで繋がることで、こういう方達がいて、こういう事業所があるのだ、と知るだけでも良い刺激になりますから。

それにオンライン研修を受けるための費用もかからないのが助かります。通常は研修に参加しようと思うと、現地までの往復交通費や研修を受けるための受講費がかかってしまいますからね。

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