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【前編】保護者様と話し合いながらニーズを汲み取り、作り上げたビリーブスタイル【アクシオン株式会社様】

2017/10/04

放課後等デイサービス事例インタビュー

【前編】保護者様と話し合いながらニーズを汲み取り、作り上げたビリーブスタイル【アクシオン株式会社様】

岐阜県にて放課後等デイサービスを運営されている
アクシオン株式会社様にお話しを伺いました。
ビリーブ様のスタイルはどのように構築されていったのか、
子どもたちの成長話と共に宮川社長にお話し頂きました。

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「宿題をしっかり30分くらいやって、そのあと療育活動をする」

インタビュアー(以下:イ)本日はどうぞよろしくお願いします!

宮川様(以下:宮川)よろしくお願いします。

イ)まず御社の施設の概要を教えてください。

宮川)障がい児成長支援協会さんの講演の中で聞いた、「親亡き後も自立して生活できる社会性を身に着ける」というところを大事にやっています。
運動療育をメインとして、運営しています。
最初は、学習支援についてもある程度力を入れようかなという思いもあったのですが…。
保護者様からの要望の中で、宿題をちゃんとやらせてほしいというものがとても多くて。
家に帰ってきてまで宿題をやらなきゃいけないっていうのは保護者様としては非常に負担が大きい。
お子さんと保護者様の話を聞いた上で、うちはビリーブに来た時にまず宿題をやらせようと。
そこからおやつを食べて、今日の活動。
そうすると、うちの子たちは来たら必ず最初に宿題をやるようになりました。
宿題をやらないとおやつも食べないし、遊ばない。
たまに来る子や新しい子が宿題をやってないと、先に来てた子供たちが「宿題やらないの?」って声をかけるので、自然と引き込まれてやり始める。

イ)こちらから強制ではなく、そういう空気ができていると言うことですね。

宮川)そうそう、さらっと宿題やらないのか聞くとやるから。

イ)それはいいですね、とても理想的です。

宮川)保護者様と連絡帳のやり取りをしていて感じたのですが、結局宿題をやるだけで充分なんですよね。
30分なら30分しっかり宿題をやった上で、施設として療育してくれれば、追加でプリントがほしいとか、何かシステム取り入れてガリガリ勉強させてほしいとかはない。
そういうことを目指す施設もあるけれど、うちに見学に来て気に入って利用してくださっている保護者様の気持ちとしてはその辺に落ち着いちゃった。
最初は「うちは運動療育と学習」と言っていたけれど、保護者様から、ある程度自分の思うようにやりつつ、しっかり身体を使って発散して帰ってくると、家での兄弟喧嘩が減ったとか、穏やかになったとかって話を聞いたら、この「宿題をしっかり30分くらいやって、そのあと療育活動をする」っていう流れがベストなのかなと。

保護者様と話してわかってきたニーズに合わせた

イ)なるほど。保護者様のニーズがそのままビリーブ様のスタイルになっていったんですね。

宮川)そうですね。当初予定していたものより、保護者様と話してわかってきたニーズに合わせたという感じですね。
ビリーブでしっかり宿題をやることで、お母さんが家で食事の片づけの後にわざわざ宿題を見なくてよくなったりだとか、子どもたちも宿題を終えて帰ればお母さんから何も言われないし、そのままテレビ見てゲームしてても宿題やりなさいって怒られないでしょ。
それってすごく気分が良いらしくて、ビリーブに来ない日でも、宿題やってからしか遊ばないんですよーって保護者様に教えてもらいました。
最近も、ビリーブに来る時間がちょっと遅い子がいたので、「今日は宿題半分くらいここでやって、残りはお家でやればいいから、おやつ食べて、ちょっとみんなと遊んで帰る?」って聞くと「ヤダ!」って。

イ)宿題をやり切って帰りたいんですね。

宮川)そうなんです。で、ちゃんとやり切っちゃう。
おやつ食べる時間がなかったらおやつをお土産にして。
遊びもせず、でも自分でやって帰らないとヤダって言うので。
その子の中では「まず宿題をやる」ということが良い方に習慣づけがされたので、今はこの流れで行きたいかなと思いましたね。

宮川)保護者様が新規で説明を聞きにいらっしゃった時も、うちではまず宿題を30分やることにしていますと説明します。
学校に聞いても、宿題は30分くらいで済む量にしているって話なので。
実際、1時間かかるような宿題は正直、集中出来ませんからね。30分くらいで飽きてしまう。
やっぱり30分を条件に目指して、まずは宿題をやりましょうと。
もし、保護者様が30分以上お子さんに勉強をやらせたいなら話は聞きますが、多分30分超えると集中切れちゃって、そこから追加で宿題出しても、みんなが遊んでいる中でその子は…。

イ)なんで僕だけ、と。

宮川)そう、そうなるので。なので、学校で出た分だけはやらないといけないよ、という意識は持たせるけれど、それ以上については何か保護者様の方で用意してくださいね、と。
そうすると、最初は勉強させてほしいって言ってたけど、結局30分しか集中できないってことに気づくと、保護者様もそれでいいですって話になる。
逆にすごく勉強させたい保護者様はそういう方へ行きますね。

イ)そういう専門の学習塾みたいなところですね。

今は自分もスタッフも含めていい位置に来たなと思います

宮川)うちでは週2回、火曜金曜で他の学習塾に通っている子がいて、その日は放デイに来ないです。
放デイに行く日と他の施設に行く日を分けて利用して頂いてる。
うちはその辺のところも保護者様のニーズで今の位置づけができあがったかなと思います。
これは地域差とかもありますし、うちは特別支援学校の子は1人しかいないので、知的障がいの子が少ないんです。
情緒とかでも普通学級と支援学級の情緒。
時々見てると普通の託児所みたいな時もある。
それくらいちゃんと話を聞ける子も多いし、もちろん多動気味の子もいるし、全然じっとできない子もいる。
でも定員10人くらいだと学童と違ってそんなに荒れない。
そういうこともあって、今は自分もスタッフも含めていい位置に来たなと思います。

イ)あー見えてきたと。

宮川)うちの場合、支援学校からの子はほぼいない。学校回ってるだけなので。
逆にそういう面からみても、内容的には宿題プラス運動みたいな感じをとった方が、実際、保護者様からも喜ばれてるので。
うちがやりたいこともあるけど、保護者様のニーズを叶える中で十分療育できているので、これが今の形としては一番いいのかなと思っています。
逆にもし事業展開するなら、今たまたま低学年の子が増えているけど、高校生や中学生がもうちょっと増えるとか、今、通ってくれている子達の今後を見据えて、少しレベルを上げた療育も考えていきたいですね。
勉強というか、最近だとプログラミングとかもあるので…そういった方面に対応した、受け入れ先は必要になってくるかもしれないですね。
その辺はこれからかなという感じです。
保護者様と話しているとそういったこともわかってくるので。
あと最近は、就労支援とかその辺りの知り合いの方も増えてきたので、夏休みに中高生の子にそちらの方の体験に行かせようかなと考えています。

イ)外部との連携もとっているんですね。

宮川)中学生や高校生の子はすごく落ち着いているので、職員1人つければ3人くらい全然連れていけます。
小学生の子はビリーブで活動して、中高生の子は外に連れていって、その日は別の体験をするということも今はやっています。
これで半々とか割合が変わってきたら、もう一施設作るってこともあると思いますし、今の施設でも結構、見学に来てくださるので、こういったベースはもう一施設あってもいいと思いますね。

イ)なるほど、ありがとうございます。

保護者様同士相談できるような環境やコミュニティーが形成された

イ)年齢の話が出てきましたが、ビリーブに通っている方の年齢層はどんな感じなんですか?

宮川)幅広いといえば広いけど…高校2年生が1人、中学3年生が1人、中学2年生が1人、それ以外は小学生で一番上が4年生。
最初は高校生と中学生だったけど、そのあと小学1年生の子がたくさん入ってきてくれて。
で、ちょっと変わっているのが女の子が多いんですよ。また増えるかもしれない。

イ)現在通っている子のお友達だったりするんですか?

宮川)いえ、全然違います。
女の子も小1、小2、小3と続いてます。
そうした事もあり、保護者様同士相談できるような環境やコミュニティーが形成されたみたいで。
知らないうちに気がつくと低学年の子が増えてましたね。
子供さんってこう寄り添いやすい年長者というか、お兄ちゃんみたいな人がいると、推しメンができて、みんなそのお兄ちゃんに群がるんですよね(笑)
今日はこのお兄ちゃんがいる!とかあるから…。
学校だと、やっぱり学年ごとの世界ができてしまうから、全校集会とか集団登校とかがないと、なかなか他の学年との交流って持てないじゃないですか。
ここだと結構長い時間…1時間、2時間とか…休みの日や外出もあるから、年長者にも関われる。
年長者側も年少者と関わる時間が持てる。

イ)兄弟がいないとなかなかそういう機会無いですもんね。

宮川)先生たちは結構中年なんで(笑)
子供たちなりに気を使ってくれているのか、遊んでいる時も「大変だ」って言うと、元気よくお兄ちゃんたちに群がっていく。

イ)そうなんですか!出来た子たちですね(笑)

宮川)いやぁ、もう…例えば鬼ごっこがすごく好きな子がいるんで、「鬼ごっこしよう」と言われた時に、「もう先生クタクタ…1回で許してって言うと…。

イ)それで勘弁してくれるんですね。子どもって容赦ない気もするんですが。

宮川)それで優しい顔しちゃうと、何回でも来ちゃうので…身体が持ちません(笑)
全くのゼロにすると問題あるので1回はやるけど、さすがに何回もは無理なので、その子たちでやってって。

イ)でも子どもたちの中でそういったコミュニティを形成できるのはとてもいいですね。

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